「イチロー世代」は名選手揃い 平成唯一の3冠王・松中、通算404発の中村紀ら

現役を引退した元マリナーズのイチロー氏【写真:Getty Images】
現役を引退した元マリナーズのイチロー氏【写真:Getty Images】

2000安打達成の小笠原道大、投手では三浦大輔や石井一久の名も

 3月21日のアスレチックス戦(東京ドーム)を最後に現役を引退したイチローは1973年10月22日に生まれた。元号では昭和48年。この年は、巨人が史上空前の「9連覇」を達成した年。長嶋茂雄や王貞治、野村克也も現役だった。

 この年度生まれ(1973年4月2日~1974年4月1日)でNPBの1軍の試合に出場した選手は、外国人選手も含め102人いる。

4月2日 M・クルーン(2005-2010横浜-巨人)0安0本14勝177セーブ
4月2日 細見和史(1996-2004横浜-西武-阪神)4安0本5勝0セーブ
4月3日 大野倫(1996-2002巨人-ダイエー)5安1本
4月5日 大塔正明(1996-2000中日)1安0本3勝0セーブ
4月5日 趙成ミン(1996-2002巨人)15安0本11勝11セーブ
4月6日 萩原誠(1992-2001阪神-近鉄)38安4本
4月11日 南真一郎(1995-2002近鉄-巨人)0安0本4勝2セーブ
4月17日 城石憲之(1995-2009日本ハム-ヤクルト)376安25本
4月18日 北川哲也(1995-1999ヤクルト)3安0本4勝1セーブ
4月23日 中村豊(1996-2007日本ハム-阪神)176安8本
4月24日 C・ミラバル(2000-2005日本ハム)0安0本39勝37セーブ
4月28日 R・オレラーノ(1998-2000日本ハム)0安0本2勝0セーブ
5月1日 津川力(1992-1999ヤクルト)0安0本
5月3日 岡本晃(1996-2005近鉄-オリックス)0安0本39勝28セーブ
5月4日 谷口功一(1992-1999巨人-西武-近鉄)0安0本0勝0セーブ
5月6日 M・キンケード(2004阪神)20安3本
5月8日 富岡久貴(1995-2007西武-広島-西武-横浜-西武-楽天)0安0本1勝0セーブ
5月15日 谷中真二(1997-2010西武-阪神-オリックス-楽天-西武)6安0本21勝0セーブ
5月23日 R・オルティズ(2008オリックス)0安0本4勝0セーブ
5月26日 C・レイサム(2003-2004巨人)29安7本
5月30日 杉田勇(1992-2001広島-ダイエー)0安0本
6月1日 林孝哉(1992-2006ダイエー-日本ハム-ロッテ)94安12本
6月2日 岩下修一(2000-2006オリックス-日本ハム)0安0本3勝0セーブ
6月4日 D・ランドクィスト(2003広島)0安0本0勝0セーブ
6月5日 羽根川竜(1992-1998巨人-ロッテ)0安0本0勝0セーブ
6月6日 沼田浩(1996-2000日本ハム)0安0本8勝0セーブ
6月6日 武藤孝司(1996-2003近鉄)408安2本
6月6日 根本隆輝(1992-2002日本ハム-阪神)80安4本
6月7日 佐々木健一(1992-1995中日)0安0本0勝0セーブ
6月7日 寺本比呂文(1995-2001西武)0安0本1勝1セーブ
6月8日 川越英隆(1999-2011オリックス-ロッテ)2安0本54勝0セーブ
6月9日 岡本克道(1997-2006ダイエー-ソフトバンク)0安0本17勝51セーブ
6月17日 山田洋(1995-2005中日-横浜)2安0本9勝0セーブ
6月19日 杉本友(1997-2005オリックス-横浜-ヤクルト)1安0本12勝1セーブ
6月19日 薮田安彦(1996-2013ロッテ)0安0本48勝67セーブ
6月24日 K・ホッジス(2001-2005ヤクルト-楽天)13安2本29勝0セーブ
6月24日 T・ベッツ(2003ヤクルト)117安15本
6月29日 塩崎真(1997-2010オリックス)820安35本
6月29日 P・バルデス(2001-2004ダイエー)556安86本
6月30日 朴贊浩(2011オリックス)0安0本1勝0セーブ
7月2日 小坂誠(1997-2010ロッテ-巨人-楽天)1069安19本
7月11日 水田章雄(1999-2010ダイエー-ソフトバンク)0安0本16勝3セーブ
7月21日 B・ブキャナン(2007ソフトバンク)82安11本
7月22日  鮫島秀旗(1992-2004ヤクルト)0安0本
7月23日 野村克則(1996-2006ヤクルト-阪神-巨人-楽天)66安4本
7月23日 小畑幸司(1992-2001広島)8安1本
7月24日 F・ペルドモ(1992-1999広島)10安1本3勝0セーブ
7月24日 中村紀洋(1992-2014近鉄-オリックス-中日-楽天-横浜-DeNA)2101安404本
7月29日 門倉健(1996-2008中日-近鉄-横浜-巨人)20安1本76勝10セーブ
8月10日 鷹野史寿(2000-2008近鉄-楽天)278安36本
8月11日 荒井修光(1996-2003日本ハム)16安0本
8月15日 背尾伊洋(1992-2000近鉄-巨人)0安0本1勝0セーブ
8月20日 萩原淳(1992-2010オリックス-日本ハム-ヤクルト)1安0本13勝15セーブ
8月24日 A・ポゾ(1999横浜)68安9本
8月26日 舩木聖士(1996-2004阪神-ロッテ)2安0本9勝0セーブ
8月29日 広池浩司(1999-2010広島)2安1本9勝1セーブ
9月8日 B・ウォルコット(2000近鉄)0安0本3勝0セーブ
9月8日 市原圭(1992-2002ダイエー-中日-近鉄)5安0本
9月9日 石井一久(1992-2013ヤクルト-西武)63安3本143勝1セーブ
9月11日 T・デイビー(2003-2008広島-オリックス)9安2本32勝1セーブ
9月15日 三井浩二(2001-2009西武)0安0本36勝1セーブ
9月27日 益田大介(1996-2006中日-近鉄-楽天)306安16本
10月2日 井手元健一朗(1992-2000中日-西武)3安0本4勝0セーブ
10月3日 品田操士(1992-2000近鉄)0安0本7勝0セーブ
10月5日 陳文賓(2003ダイエー)0安0本
10月5日 L・ロペス(2005楽天)75安12本
10月5日 永池恭男(1992-2006大洋-横浜-巨人-近鉄-楽天)79安3本
10月15日 T・ヤング(2001広島)0安0本0勝0セーブ
10月21日 B・コーリー(2004-2010巨人-ロッテ)0安0本5勝0セーブ
10月22日 イチロー(1992-オリックス)1278安118本
10月23日 清水隆行(1996-2009巨人-西武)1428安131本
10月25日 小笠原道大(1997-2015日本ハム-巨人-中日)2120安378本
10月27日 J・ジョンソン(2007西武)0安0本1勝0セーブ
11月7日 早川健一郎(1996-2004ロッテ-阪神)23安7本
11月8日 E・アルフォンゾ(2009巨人)6安2本
11月18日 上田佳範(1992-2008日本ハム-中日)486安37本
11月27日 J・ベバリン(2003-2006ヤクルト-横浜)11安1本17勝0セーブ
12月7日 高木大成(1996-2005西武)599安56本
12月9日 T・バティスタ(2005ソフトバンク)147安27本
12月11日 A・トレーシー(2005楽天)36安6本
12月13日 黒木知宏(1995-2007ロッテ)0安0本76勝1セーブ
12月19日 川中基嗣(1998-2007巨人)143安10本
12月19日 森山一人(1992-2002近鉄-ダイエー)1安1本
12月25日 佐藤貞治(1992-1996広島)0安0本0勝0セーブ
12月25日 三浦大輔(1992-2016大洋-横浜・DeNA)123安1本172勝0セーブ
12月26日 松中信彦(1997-2015ダイエー・ソフトバンク)1767安352本
1月1日 K・バーン(2003-2006近鉄-オリックス-ロッテ)0安0本21勝0セーブ
1月9日 高梨利洋(1992-1999ヤクルト)13安1本
1月14日 藤井優志(1996-2002中日)0安0本
1月20日 J・サンタナ(2003-2004巨人)0安0本2勝5セーブ
1月23日 M・ワトソン(2004広島)0安0本0勝0セーブ
1月25日 D・セラフィニ(2004-2007ロッテ-オリックス)0安0本18勝0セーブ
1月27日 B・ネルソン(2003ダイエー)38安3本
1月29日 小林幹英(1998-2005広島)2安0本19勝29セーブ
2月11日 代田建紀(1998-2008近鉄-ヤクルト-ロッテ)18安0本
2月19日 坪井智哉(1998-2011阪神-日本ハム-オリックス)976安32本
2月26日 若林隆信(1992-2000中日-広島)6安0本0勝0セーブ
2月28日 渡邉孝男(1992-2004西武-日本ハム)0安0本
3月2日 A・サンダース(2001横浜)5安1本
3月12日 礒部公一(1997-2009近鉄-楽天)1225安97本
3月22日 J・フィリップス(2003-2004オリックス)0安0本4勝0セーブ
3月23日 平松一宏(1998-2005巨人-中日)1安0本11勝0セーブ

「世代」と言えば1980年度の「松坂世代」が有名。「松坂世代」は1人も名球界入りしていないのに対して、「イチロー世代」は、日米通算4367安打のイチローのほか、小笠原道大、中村紀洋と2人が2000本安打を記録している。

 また平成唯一の3冠王、松中信彦もこの世代。1000本安打以上は7人。最多本塁打は404本の中村紀洋。続いて小笠原道大の378本。100本塁打以上は5人いる。

 投手では三浦大輔の172勝が最多で、石井一久が143勝。100勝以上は2人。最多セーブはクルーンの177セーブ、続いて薮田安彦の67セーブ。

 ちなみに、MLBのデータサイト「Baseball Almanac」では、1973年生まれ(1月1日~12月31日)のメジャーリーガーとして181人の名前が載っている。NPB、MLBの同世代の選手で、最後までプレーしたのはイチローだった。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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