ヤンキース傘下3A加藤豪将、打率.364に上昇 米記者「驚くべき長打を打てる」

現在はヤンキース傘下3Aに所属する加藤豪将(写真は2018年撮影)【写真:編集部】
現在はヤンキース傘下3Aに所属する加藤豪将(写真は2018年撮影)【写真:編集部】

今季5本塁打のうち4本が逆方向「ここで逆方向に打つのは容易なことではない」

 ヤンキース傘下3Aスクラントンの加藤豪将内野手が27日(日本時間28日)、本拠地で行われたメッツ傘下3Aシラキュースとのダブルヘッダー2試合で計5安打と大暴れした。打率は今季最高の.364まで上昇。最近6試合で5度目のマルチ安打をマークし、その間は22打数12安打の打率.545と絶好調だ。OPS(出塁率+長打率)1.108と自身初のメジャー昇格へ猛アピールを続ける24歳に地元メディアも注目。今季、逆方向にホームランを連発している加藤について、スクラントンの番記者は「驚くべき長打を打てる」と脱帽している。

 加藤はダブルヘッダーの第1試合に「6番・二塁」でスタメン出場し、4打数3安打1四球と今季初の“猛打賞”をマーク。7-6でのサヨナラ勝利に貢献し、10回の守備では三塁に入った。さらに、第2試合は2-3で敗れたものの、加藤は「3番・遊撃」で4打数2安打。今季8度目&3試合連続のマルチ安打、1日5安打と快音を響かせ続けている。

 今季初めて3Aに昇格し、チームトップタイの5本塁打、同2位の12打点。出塁率.435、長打率.673という好成績を残している。メジャー40人枠に入らなければならない加藤にとって“壁”は高いが、ヤンキースに怪我人が続出するなか、初の昇格へ向けて猛アピールが続く。地元メディア「スクラントン・タイムズ・トリビューン」でスクラントンの番記者を務めるコリー・フォリー記者は自身のツイッターで「彼は今日たくさんの安打を放っている」とつぶやいた。

 さらに、この日5安打目を放った後には「ゴウスケ・カトウは今日のダブルヘッダーで、今のところ5安打」とレポート。急成長を遂げる加藤が「アプローチを変えたのか?」というファンの質問には「言い切るのは難しいですね。なぜなら以前彼のプレーを見たことがなかったからです。ただ私が言えることは、彼は(間違いなく)驚くべき長打を打てると言うこと。ボールが変わっていようとなかろうと、ここで逆方向に打つのは容易なことではありません。この球場で最も深い部分です」と称賛を交えて回答した。

 加藤の今季5本塁打のうち、実に4本が逆方向への当たり。その長打力は、3Aを取材している記者にとっても驚きのようだ。

 また、ニューヨークの野球専門サイト「リバー・アベニュー・ブルース」は「(ブラッド)ミラーとカトウがスクラントンのダブルヘッダーで特別な日を送る」とのタイトルで、この日のスクラントンの試合結果をレポートした。

 2013年のドラフト2巡目でヤンキースに指名され、今年で入団7年目。初の3Aで輝きを放つ日本人内野手への注目度がにわかに高まっている。

(Full-Count編集部)

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