プロ野球、昭和、平成、令和を振り返る 各元号の最初、最後の勝利、試合は?

平成最後の勝利は阪神、令和最初の勝利は巨人

○平成最初の試合 1989年

 年が明けて平成と改元されたNPBのペナントレースは4月8日にセパがそろって開幕戦を組んだ。しかし西武ライオンズ球場のロッテ対西武戦、藤井寺球場の近鉄対オリックス戦、ナゴヤ球場の中日対大洋戦は雨で中止。

 平成最初の試合は、この日、午後1時から東京ドームで始まった巨人対ヤクルト戦。1回に原辰徳(現巨人監督)が尾花高夫から平成第1号ホームランで先制。巨人は原の2本塁打などで6-2で勝利。9回6被安打自責点2で完投した桑田真澄が平成最初の勝利投手になった。負け投手は尾花。原はこれが通算250本塁打だった。ちなみにヤクルトの三塁手は2年目の長嶋一茂だった。観客は5万6000人と発表されている。

○平成最後の試合 2019年

 平成最後の試合は、平成31(2019)年4月30日、18時から甲子園で行われた阪神対広島戦先発は阪神が秋山、広島がアドゥワ。8-3で阪神が勝ち、阪神の先発、秋山拓巳が今季初勝利、平成最後の勝利投手になった。平成最後の本塁打は8回に広島のバティスタが打った左中間への第4号本塁打。小雨が降る中、4万6543人の観客が、「去り行く平成」の試合を見届けた。

○令和最初の試合 2019年

 翌5月1日、改元によって令和の時代が始まる。最初の試合は、ともに14時から始まった東京ドームの巨人対中日戦と、横浜スタジアムのDeNA対ヤクルト戦だったが、東京ドームが16時49分、横浜スタジアムが17時7分に試合が終了したので、令和最初の試合は東京ドームの巨人対中日戦になった。5-1で巨人の勝ち。

 令和最初の勝利投手は、中日を7被安打、自責点1で完投した巨人のエース菅野智之。最初のホームランは2回に坂本勇人が山井大介から左中間に打った8号ソロ本塁打だった。奇しくも平成、令和ともに巨人のエースが最初の勝利投手となり、初本塁打も巨人の主軸内野手が打った。巨人の監督は平成第1号本塁打を打った原辰徳だった。観客は4万6354人だった。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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