復帰の大谷翔平、胸に刻むイチロー氏の引退会見の言葉「糧にして頑張りたい」

復帰戦に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
復帰戦に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

イチロー氏は引退会見で話した「翔平は世界一の選手にならなきゃいけない」

■エンゼルス 5-2 タイガース(日本時間8日・デトロイト)

 7日(日本時間8日)の敵地タイガース戦でメジャー復帰したエンゼルスの大谷翔平投手。昨年10月1日に右肘のトミー・ジョン手術を受けてから219日ぶりに先発出場し、「3番・DH」で4打数無安打1四球2三振。ヒットは出なかったものの1打点を挙げ、チームは5-2で勝利した。マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターに就任したイチロー氏が現役を引退したシーズン。大谷は引退会見でのイチロー氏の“激励”を振り返り「糧にして頑張りたい」とあらためて誓った。

 大谷は2三振を喫したものの、3回1死二、三塁では遊ゴロで今季初打点をマーク。7回1死二塁では痛烈なライナーも相手三塁手の美技に阻まれて三直に倒れた。それでも、9回2死二塁では四球を選び、シモンズのダメ押し打につなげた。確かな手応えを感じた打席だった。

 試合後には「楽しかったですね。無事終わって、また明日を迎えられそうなので、そこはよかったかなと。安心もしています」と振り返った大谷。現役を引退したイチロー氏がいないシーズンに特別な思いも抱いていた。

「まだ直接お会いはしてないですけど、引退会見を見ましたし、ありがたいお言葉をいただいたので、それを自分で糧にして頑張りたいなという気持ちはもちろんあります」

 3月21日のアスレチックス戦を最後に現役を引退したイチロー氏は、当日の引退会見で大谷について「翔平はもうちゃんとケガを治してスケールの、物理的にも大きいわけですし。アメリカの選手に全くサイズ的にも劣らない。あのサイズであの機敏な動きができるというのはいないですからね、それだけで。いやもう世界一の選手にならなきゃいけないですよ、うん」と話していた。その言葉に応えるべく、完全復活から「世界一」の選手を目指すことになる。

(Full-Count編集部)

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