プホルスは歴史的な打者 2000打点&3000安打&600本塁打は史上3人目

Aロッドとは82打点差、来シーズン早々にも抜くことが可能か

 打点王は2010年の1回だけだが、プホルスはデビュー年から10シーズン連続で100打点を記録。2012年にエンゼルスに移籍してからも4回100打点をマークした。頑健で、故障が少なく、安定した成績を続けてこの大記録を達成した。MVPは3回受賞している。

 プホルスはハンク・アーロン、アレックス・ロドリゲスとならび、3000本安打、600本塁打、2000打点をクリア。歴史的な打者になった。

 打点王は本塁打、打率とともに打撃の主要タイトルとされるが、セイバーメトリクス系のデータの普及とともに重要視されなくなっている。走者の有無など運の要素が大きく、打者の実力をはかる指標としては精度が低いとみなされているのだ。

 しかし、打点は打者がバットで走者を返した回数だ。チームの勝利に直結する重要な記録であり、中軸打者が求めるべき数字であることは変わりがない。

 プホルスの上には、「Aロッド」ことアレックス・ロドリゲスがいる。13日(日本時間14日)時点で82打点差だ。来シーズン早々にも抜くことが可能な数字だろうが、2018年は故障によって64打点に終わっている。

 プホルスは2011年オフ、FAでエンゼルス移籍の際に10年2億4000万ドル(約263億円)という巨額の契約を結んでいる。契約は2021年まで残っている。「不良資産」との批判も出始めた。昨年、大谷翔平が加入してDHとなったことで、プホルスは自らも望んでいた一塁守備につく機会が多くなったが、負担が大きくなったとの見方もある。

 しかし、大谷にとっても歴史的な大打者の打席を目のあたりにすることは大きな意義がある。プホルスには、14歳年下の異能の選手の活躍を目にすることは、大きな刺激だろう。相乗効果でともに活躍してほしいものだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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