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身体の専門家が分析する大谷翔平 圧倒的パワーの源とヘルメットが飛ばなくなった要因

復帰後8試合出場で打率.294、1本塁打、6打点と存在感を見せているエンゼルスの大谷翔平投手。13日(日本時間14日)のツインズ戦ではバックスクリーン左に飛び込む約130メートルの特大1号2ランを放った。復帰2試合は快音響かず、スイング後にヘルメットを飛ばす姿が話題となった大谷のバッティングだが、確実に状態を上げてきている。ヘルメットが飛ぶ場面は少なくなった大谷は、どこが修正されたのか――。その裏には「体軸」が存在すると、専門家は指摘している。

復帰直後に頻繁にヘルメットが飛んでしまっていた理由は…

「バットが動き出す瞬間に、骨盤が一緒に動き出します。骨盤の動きと腹部のインナーマッスルとアウターマッスル、そして、臀部が連動します。その上で、太ももの筋力で支えています。内転筋でタメを作って、腹斜筋の体幹部分でひねる。スイングがスムーズに連動しています。そこまで溜め込んでいたパワーを一気に爆発させるイメージです。そして、驚くことにスイングの過程で頭の位置が全くブレていません。体軸がしっかりできています。この軸が大事です。パワーが逃げず、最大限バットからボールに伝達しています。体をひねるスピード、下半身の安定感。いい状態になっているように見えます」

 木場氏はこう分析する。マウンド方向への骨盤の移動からスタートするスイング。腹部のインナーマッスルとアウターマッスルから下半身、そして、体幹部分のスムーズかつダイナミックな連動を称賛。その上で、バッターボックスで全くブレない軸こそが、驚異的な打球のスピードを生み出す要因の1つだと分析している。

 一方で復帰直後に見られた、打ち損じや空振りでヘルメットを飛ばす場面。この現象について、マルチ安打を続けたツインズ戦のフォームについて比較してくれた

「ここ数試合のフォームと比較すると、スイングスタートする際に、上半身が少しだけ前傾している場面もありました。体軸という部分で修正が進んだ印象を受けます。僧帽筋、背筋、肩甲骨周りの柔軟性も素晴らしい。スイングの軌道にも生かされています。しなやかですね」

 打席を重ねながら、少しずつフォームの修正を施してきた大谷。打者一本で戦う今シーズン、昨季の新人王はどんな進化を見せてくれるのだろうか。

(木場克己 / Katsumi Koba)
木場克己 KOBA式体幹バランストレーニング協会代表
鹿児島県出身。小・中学時代は柔道で、高校時代でレスリングで活躍。インターハイ・国体は団体戦3位の成績。腰椎圧迫骨折で現役を退き、医療家に。鍼灸師・柔道整復師・FC東京ヘッドトレーナー、ガンバ大阪ユーストレーニングアドバイザーなどを歴任し、慶應義塾大学スポーツ医学センター研究員を務める。レアル・マドリードU-16中井卓大らトップアスリートの専属トレーナーとしても有名。

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