日本人最速321試合で100本塁打 西武山川が秘める可能性、500発超えも可能?

西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

外国人を含めても6番目の速さで100発の大台に到達した山川

 西武の山川穂高内野手が5月12日、札幌ドームでの日本ハム戦で通算100号本塁打を記録した。1950年4月29日に巨人の川上哲治が最初の通算100本塁打を打ってから69年目で291人目の大台突破となった。

 山川は日本人選手としては最速の321試合での記録。100本塁打までの最速10傑、日本人上位5傑とそれぞれの最終本塁打数を見ていこう。

1 ブライアント(近鉄/246試合)259本
2 カブレラ(西武/247試合)357本
3 ソレイタ(日本ハム/303試合)155本
4 バース(阪神/304試合)202本
5 デストラーデ(西武/308試合)160本
6 タイロン・ウッズ(中日/321試合)240本
6 山川穂高(西武/321試合)104本
8 バレンティン(ヤクルト/326試合)263本
9 ペタジーニ(ヤクルト/333試合)233本
10 マニエル(近鉄/348試合)189本
11 秋山幸二(西武/351試合)437本
19 別当薫(毎日/374試合)155本
38 清原和博(西武/423試合)525本
39 田淵幸一(阪神/424試合)474本

 外国人選手は即戦力としてすぐに結果を出すことが求められるため、活躍すれば、短期間で100本塁打に達すること多い。ただ、実働期間は短く、通算本塁打数はそれほど多くはない。これに対し、日本人選手の多くは即戦力ではなく、若手として経験を積み、レギュラーになっていく。100本塁打までの試合数はどうしても多くなるだろう。

・年齢順での100本塁打達成5傑
1 清原和博(西武/21歳9カ月)525本
2 松井秀喜(巨人/22歳10カ月)332本
3 中西太(西鉄/22歳3カ月)244本
4 張本勲(東映/23歳0カ月)504本
5 山田哲人(ヤクルト/23歳11カ月)176本

 高卒で入団し、20歳になるまでに1軍で活躍し始めた日本人選手が並ぶ。山川穂高は大卒のため、100本塁打達成時の年齢は27歳5か月。これは年齢順では75位となる。

・NPB本塁打数5傑の100本塁打達成試合数と達成時の年齢。
1 王貞治(巨人/563試合23歳2カ月)868本
2 野村克也(南海/624試合25歳2カ月)657本
3 門田博光(南海/608試合27歳2カ月)567本
4 山本浩二(広島/677試合27歳7カ月)536本
5 清原和博(西武/423試合21歳9カ月)525本

 27歳5か月で100本塁打をクリアした山川は、社会人卒の門田博光や大卒の山本浩二に近いペースであることがわかる。昨季、初めて規定打席に達した山川は、いきなり本塁打王、MVPに輝いた。レギュラー定着2年目の今年も本塁打数で2位のロッテ、レアードに5本差をつけてトップに立っている。このペースで活躍し続ければ、500本、600本と本塁打数を伸ばすことも期待できる。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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