楽天浅村、決勝の11号ソロに安堵 「最近、得点圏で打っていなかったし」

楽天・浅村栄斗【写真:荒川祐史】
楽天・浅村栄斗【写真:荒川祐史】

平石監督も称賛「あの弾道であそこに放り込める打者はなかなかいない」

■楽天 10-5 ロッテ(19日・ZOZOマリン)

 楽天の浅村栄斗内野手が19日、敵地でのロッテ戦で決勝の11号ソロ本塁打を放ちチームの勝利に貢献した。

「入ると思わなかったですが、感触は良かった」。打った本人も驚きの一撃が、チームに勝利を呼び込んだ。5-5で迎えた7回。ここまで11試合無失点で今季未だ本塁打を被弾していない左腕・松永からバックスクリーン右へ決勝のアーチを描いた。

 浅村は「まっすぐをとか変化球をとかあまり考えていなかった」と1ストライクから2球目の直球に体は反応。「強引に行かないように、しっかりとボールに対してラインを出して振りたいなと思っていました」と決勝ソロを振り返っていた。

 この試合4打席目での本塁打となったが、そこまでの3打席、特に得点圏に走者をおいた1回と2回は、いずれもロッテバッテリーの変化球中心の配球に三振を喫していた。しかし、この打席ではその結果にとらわれず「1、2打席でやられたことを踏まえず来たボールをしっかり振り抜く」ことだけに集中し、今季楽天の3番に座る男は、最高の結果を出して見せた。

 9回にも、2点適時打を放ち存在感を見せつけた浅村。「変化球を捉えられたことはいい収穫でした。最近得点圏で打っていなかったし、いい流れで回ってきたのでなんとか打ちたいと思っていました」と、安堵の表情。

 平石監督も「いやー、すごいホームランでしたね」と驚きの表情を見せた。「いくらここの球場(ZOZOマリン)でライナーが伸びるとはいえ、あの弾道であそこに放り込める打者はなかなかいない」と、頼れる3番打者の打棒に、称賛の言葉を贈っていた。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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