上原浩治は「愛され者で、少し変わり者」 地元紙で同僚が語った“人間性”

「誰とも楽しむことができ、みんな彼のことが大好きだった」

 セットアッパーとして開幕を迎え、その後、クローザーに就任した上原。ほぼ完璧に役割を果たし、チームを世界一に導いた。四球が極端に少なく、三振を奪える右腕は、このシーズンのWHIP(1イニングあたりの安打+四球)は「0.57」とまさに圧巻の数字を残している。

 レバンギー投手コーチは記事の中で「素晴らしい人物で、素晴らしい才能だった。彼の制球力は誰よりも良かったよ。本当に良い高めの直球を投げていた。常に打者のスイングの上で、スプリットも投げられた。スプリットをゾーンにも、ゾーンの下にも投げられた。だから、高めでも低めでも空振りを奪う素晴らしい選択肢を持っていたんだ」と回顧。さらに、「一緒にいて楽しい男だった。本当にそうだった。いつでも楽しい男だった。誰とも楽しむことができ、みんな彼のことが大好きだった。彼はただ話しやすくて、付き合いやすい男で、当時のチームに上手くフィットしていた」と、上原の人間性もべた褒めしている。

 また、この特集には、ザンダー・ボガーツ内野手も登場。2013年はメジャー1年目の超有望株だったボガーツは、順調に成長して今やレッドソックスに欠かせない選手となった。4年間チームメートとしてプレーした上原との思い出は強烈に残っているようで、自身のインスタグラムでは上原とハイタッチを行う写真など3枚を公開し「コウジ――ミスター・ハイタッチ! すごく良いチームメートだった。素晴らしいキャリアを祝福するよ。オツカレサマ!」と綴っていた。そして、同紙の取材には「13年のチームは彼がいたから大きな成功を収めたんだ」と語っている。

「ボガーツはウエハラについて、セーブを挙げた後のダグアウトやフィールドでの熱狂的なハイタッチや、祝うことがある度にウエハラを持ち上げて肩に抱えるのが好きだったデビッド・オルティスとの凸凹コンビの友情を思い出すと語った」

 ダグアウトでの強烈なハイタッチ、そして、オルティスが試合後に上原を抱え上げるパフォーマンスもまた、多くの人の記憶に刻まれている。ボストンに数え切れないほどの思い出を残した上原。元同僚、地元メディア、そしてファンから今もなお愛されている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

CATEGORY