2位で広島追う巨人、鍵握るゲレーロ&ビヤヌエバ…助っ人2か月診断

巨人・原辰徳監督【写真:Getty Images】
巨人・原辰徳監督【写真:Getty Images】

メルセデスはローテの一角を担い4勝をマーク

 プロ野球が開幕して、早くも2か月が経とうとしている。5月も終わりが近づき、セ・パ交流戦の開幕が近づいてきている。

 ここまでのプロ野球はセ・リーグが広島、パ・リーグはソフトバンクが首位に立つ。広島は開幕後しばらくは大不振に陥り、最下位に沈んだものの、5月に入ると、完全に復調。球団としては3年ぶり3度目となる11連勝をマークし、気づけば、“定位置”に戻ってきた。2位に巨人がつけ、阪神、中日、ヤクルト、そしてDeNAが追う展開となっている。

 ソフトバンクは怪我人が続出しながらも、新戦力が穴をうまく埋めてなんとか首位を守っている。2位の楽天から西武、ロッテ、日本ハムと5位までが3ゲーム差にひしめき合い、混戦の様相だ。5位に3ゲーム差の最下位でオリックスが遅れをとっている。

 開幕からほぼ2か月が経過した現在。それぞれ、チームの浮沈を左右するチームの軸としてチームに加わっている助っ人選手たちは、どれほどの成績を残し、果たしてチームに貢献出来ているのだろうか。各球団の助っ人を、交流戦を前に診断してみよう。

 今回は2位で広島を追いかける巨人だ。

 現在、巨人で1軍に出場選手登録されている助っ人はメルセデス、ヤングマン、ゲレーロの3人。26日まではアダメスも登録されていたが、27日に登録を抹消された。

 メルセデス、ヤングマンは先発ローテの一角を担い、メルセデスは8試合に投げて4勝、ヤングマンは3勝をマークしている。メルセデスは5月25日の広島戦こそ4回途中5失点とKOされたものの、8試合中6試合でクオリティスタートを達成しており、まずまず期待に応えていると言えるだろう。

 一方のヤングマンはやや苦しんでいるか。3勝をマークしているが、防御率は4.58。6回もたずに降板している試合が7試合中5試合あり、やや安定感を欠いている。新守護神として期待されたクックは右肘の違和感で登録を抹消。アダメスは防御率6.75となっており、左膝手術などで出遅れていたマシソンは、1軍登板なし。近く1軍復帰の可能性がある。

 野手は2年目を迎えたゲレーロと、パドレスから鳴り物入りで入団したビヤヌエバの2人。現在1軍に登録されているゲレーロはここ5試合で3本塁打を放っている。ここまで8本塁打とパンチ力を発揮している一方で、打率.227と物足りない数字になっている。

 メジャーで20本塁打を放っている実績を引っ提げて加入したビヤヌエバはここまで29試合で打率.235、5本塁打。5月6日に出場選手登録を抹消されて2軍に降格となり、イースタン・リーグでは15試合で打率.182で2本塁打5打点となっている。

 2位で広島を追いかける巨人。野手では坂本勇や丸、重信、投手では中川や戸根、ドラフト1位の高橋優などの奮闘が目立つ。助っ人外国人がもう一段、二段、状態を上向かせることができれば、首位追撃の態勢はより強固になるのではないだろうか。

【投手】
・スコット・マシソン
1軍登板なし
・ライアン・クック
8試合0勝1敗6S0H 3.38
・クリストファー・クリソストモ・メルセデス
8試合4勝3敗0S0H 2.98
・テイラー・ヤングマン
7試合3勝1敗0S0H 4.58
・サムエル・アダメス
11試合0勝1敗0S0H 6.75

【野手】
・クリスチャン・ビヤヌエバ
29試合98打数23安打5本塁打13打点 .235
・アレックス・ゲレーロ
38試合119打数27安打8本塁打18打点 .227
・ホルヘ・マルティネス
6試合8打数1安打0本塁打1打点 .125

(Full-Count編集部)

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