中日松坂、今季初実戦は初回2奪三振無失点 古巣相手に257日ぶりマウンド

ウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発した中日・松坂大輔【写真:藤浦一都】
ウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発した中日・松坂大輔【写真:藤浦一都】

キャンプ中にファンとの接触で右肩に炎症が生じて離脱

 中日の松坂大輔投手が28日、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグのソフトバンク戦で今季初めて実戦に登板し、初回を無失点に抑えた。松坂の実戦登板は、9月13日に甲子園で行われた阪神戦以来、257日ぶり。

 2015年から3年間在籍したソフトバンクの2軍と対戦。右肩の故障に苦しみ、リハビリ生活の大半を過ごした筑後で、松坂が再出発の第1歩を踏み出した。先発として登板。先頭の真砂を2球で追い込むと、3球目のスライダーで二飛。続く三森は2球で追い込むと、チェンジアップで空振り三振に切った。

 さらに中村晃を2ボール2ストライクからの5球目、低めのスライダーで空振り三振に仕留めて3者凡退に封じ、2つの空振り三振を奪った。初回が11球で終わったことで、松坂は2回も続投。この回先頭のコラスを2球目のカットボールで中飛に打ち取ると、田城を空振り三振に仕留めてこの日3つ目の三振。栗原も二ゴロに仕留めて、6者連続でアウトに仕留めた。この日の最速は137キロ。2回は9球でまとめ、2回を投げて20球、無安打無失点の完全投球で降板した。

 昨季、ソフトバンクから移籍した中日で6勝をマークし、復活を遂げた松坂。だが、今春の沖縄キャンプ中にファンに右腕を引っ張られた際に右肩を負傷。炎症でキャンプを離脱することになり、その後、リハビリを進めてきた。この日が今季初、「平成の怪物」の令和最初の登板となった。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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