断トツ最下位マリナーズは「史上最悪のシーズンになる」 地元記者が酷評

マリナーズのマルコ・ゴンザレス【写真:Getty Images】
マリナーズのマルコ・ゴンザレス【写真:Getty Images】

4日まで借金13で地区最下位 首位アストロズから17ゲーム差とPO進出絶望的

 マリナーズの低迷が続いている。3月20、21日のアスレチックスとの日本開幕戦で2連勝スタート。開幕から15試合は13勝2敗と開幕ダッシュを飾ったものの、4月中旬から急失速した。3度の6連敗を喫して、5月は7勝21敗と惨敗。3日(日本時間4日)までチーム成績は25勝38敗だ。地区首位・アストロズから17ゲーム差を離されて断トツの最下位。地元ラジオ局「ESPNシアトル」のジム・ムーア記者は「2019年は史上最悪のシーズンになる可能性がある」と酷評している。

 勝負の夏を前に早々とV戦線から脱落。19歳からマリナーズを見続け、今年6月で62歳になったムーア記者がチームへ向ける視線は厳しかった。記事はチームを酷評する内容となっている。

「今季は悪い結果になる予想であったが、最初に13勝2敗としたことから、予想よりも良い結果となるように思われた。しかし、マリナーズはそれ以降12勝35敗であり、このペースでいけば恐らく100敗するであろう。正直、私は残りのシーズンを(傘下3A)タコマ・レイニアーズの選手たちにT-モバイル・パークでプレーさせた方が良い結果を残すのではないかと思っている」

 メジャー軍団よりマイナーの方が強いーー。衝撃的な発言だが、同記者の厳しい論調は止まらない。次に切り捨てたのは、今季開幕投手で、将来のエースと期待されるマルコ・ゴンザレスだ。

 ゴンザレスはここまで14試合登板し、5勝6敗、防御率4.89。5月28日のレンジャーズ戦は4回8失点、2日のエンゼルス戦は4回2/3で10失点と炎上し、自身6連敗中となっている。

「マリナーズは62試合のうち13試合で10失点以上している。リークとルブランが打たれている時は、個人的には彼らは好きな選手だが、それほど気にならない。彼らはよく言っても平均的な投手であり、将来のプランには入っていない。しかし、マルコ・ゴンザレスがここ7登板のように打撃練習の投手となる時は、疑問に思い始める」

「ゴンザレスは今季1番手の投手である。マルコよりもユウセイ・キクチの方が良いと言う人もいるだろうが、ゴンザレスは日本とシアトルの初戦で開幕投手を2度務めた。多くの人が彼を1番手だと考えていると思う。プロスペクトが成長するのを待っている間、マリナーズはなぜこれほどにまでに酷くなければならないのか理解できない」

 最後にムーア記者はメジャー最多69失策、メジャー最多608三振と攻守で振るわない数字を指摘。記事では「この先の良いシーズンを迎えるまでは、マリナーズがエラーと三振を減らして恥ずかしくないパフォーマンスを見せてくれるのであれば、全体像を見ることに努めようと思う」と締めくくっている。

 マリナーズは昨季まで17年連続でプレーオフ進出を逃し、北米プロスポーツ最長という不名誉な記録を更新した。ベテラン記者の奮起に応える躍進を期待したいところだ。

(Full-Count編集部)

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