“ノーノー”をバントで阻止…現役MLB選手は賛否 「乱闘になっても仕方ない」
米マイナーの試合でノーヒットノーランをバントで阻止され乱闘劇が勃発
米マイナー戦で継投によるノーヒットノーランが9回にセーフティバントで途切れ乱闘騒動が勃発。野球の不文律を破ったとされ物議を醸している。MLB公式サイトは現役メジャーリーガーにバントでの“ノーノ―阻止”についてアンケートを実施した。
異例の乱闘騒動が起きたのは4日(日本時間5日)に行われたロッキーズ傘下2Aハートフォード-ヤンキース傘下2Aトレントンの一戦。ロ軍の有望株、リコ・ガルシアと2人の救援投手の好投で8回まで無安打リレー。しかし、3点リードの9回から4番手として救援したボウデンが同1死からリプカに初球で一塁側へバント安打を決められ、快挙達成を阻止された。
MLB公式サイトでは「ノーノーでバント? 選手たちはこう考えている」と見出しをつけ各球団の選手30人に賛成、反対のアンケートを実施。結果は賛成が14票、反対は16票となった。まずは賛成派の意見は以下の通り。
ビリー・ハミルトン(ロイヤルズ)
「1-0でも3-0でも関係ない。得点しなければ勝てない。出塁しなければ得点できない。僕はバントするよ」
トレバー・ストーリー(ロッキーズ)
「スコア次第だね。具体的なスコアを言うのは難しいけど、3点差ならどちらにも転ぶ。もちろん試合の目的は勝つことだ」
ユミ・ガルシア(ドジャース投手)
「難しい。バントしてはいけないというルールはないからね。だけど、9回までノーヒットノーランを継続していて、バントで終わるのを想像してみると、受け入れるのは難しい。投手が怒るのは理解できる。僕も怒るだろう。でも、どうすることもできないことだよ」
ザック・デイビーズ(ブルワーズ投手)
「多くの不文律が変わりつつある」
賛成派の意見はチームの勝利のためには必要と考えているようだ、一方、反対派の意見は以下の通りとなっている。
フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ投手)
「してはいけないことだ。失礼だよ。スイングしてヒットを打つべきだ」
エルビス・アンドラス(レンジャーズ)
「5回までならいいと思う。5回以降? ダメだ。継投なら話は別だけど。野球のルールなんだよ。1人の投手が投げているなら、打とうとするべきだ」
スクーター・ジェネット(レッズ)
「不文律を尊重しなければならない」
ライアン・ウェバー(レッドソックス投手)
「3-0のスコアなら、1点入れてもどうにもならない。普通にヒットを打とうとするべきだ。1点差なら、バントもありだと思う」
スコット・キンガリー(フィリーズ)
「個人的には5回以降はバントしないね。9回でバントするなんて良くないよ。乱闘になっても仕方ない」
不文律を尊重すべき、との声も挙がり投手としては正々堂々とスイングしての勝負を行って欲しい、との意見も。ノーヒットノーランは人生で一度あるかないか。今回はマイナーでの試合だったが、メジャーの舞台で同じような事が起これば結果はどうなっていただろうか? 今後も議論は続きそうだ。
(Full-Count編集部)