中日5連敗で借金9 与田監督、“疑惑”の判定に「オレもセーフに見えた。ビックリ」

中日・与田監督【写真:福谷佑介】
中日・与田監督【写真:福谷佑介】

8回、敬遠せずにグラシアルと勝負した場面について「細かい作戦にお答えできない」

■ソフトバンク 6-4 中日(交流戦・6日・ヤフオクドーム)

 中日が5連敗を喫し、今季ワーストの借金9となった。6日に敵地ヤフオクドームで行われたソフトバンク戦。8回に武山のソロで追いついたが、2死から右翼フェンス直撃の当たりで本塁を狙った大島がタッチアウト。リプレー検証でも判定が覆らずに終わると、その裏に勝ち越しを許した。

“疑惑”の判定は8回に起きた。同点に追いつき、打席に立った大島の打球は右翼フェンスを直撃。跳ね返ったボールが転々とする間に大島は二塁を蹴り、三塁も蹴って本塁へと突入した。打球を処理した二塁手の明石が本塁へ送球。クロスプレーとなり、球審はアウトの判定を下した。中日ベンチはリクエストを要求。リプレー映像は大島の手が先に本塁に触れセーフのようにも見えたが、リプレー検証でも判定は覆らず、同点止まりに終わった。

 試合後、与田剛監督もこの判定に疑問を呈した。「オレもセーフに見えたので、あのジャッジにはビックリした。これから映像を確認する。覆らないことは分かっているけど、大きい問題、プレーなので」とコメント。試合後も納得いかない様子だった。

 その裏、ロドリゲスが2死一、二塁のピンチを招くと、グラシアルの打席で重盗を決められて二、三塁に。4番のデスパイネは既に交代しており、敬遠策も考えられたが、ベンチがグラシアル勝負。ロドリゲスがグラシアルに中前へと弾き返されて、これが決勝打となった。

 グラシアルとの勝負について、指揮官は「細かい作戦に関してはお答えできない。いろんなことが起きた場面」と口を噤み、5回3失点と粘投していた先発の山井を78球で降板させたことに関しては「色々と相談した上で決めました」。今季ワーストの5連敗、交流戦3連敗スタートとなり、7日からの楽天戦に向けて「いつもと変わらず、やるべきことをやる」と切り替えていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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