日ハム、初回5点も2回以降1安打 逃げ切り勝利も栗山監督「普通だったら…」

日本ハム・栗山監督【写真:石川加奈子】
日本ハム・栗山監督【写真:石川加奈子】

先発の上沢が踏ん張りリード死守、抑えは石川直「内容が良かった」

■日本ハム 5-4 広島(交流戦・11日・札幌ドーム)

 日本ハムは11日、本拠地で広島を5-4で下した。

 好調な打線が初回にいきなり爆発した。先頭の西川遥輝外野手が右前打、2番の大田泰示外野手が中前打で続くと、3番の近藤健介外野手が四球を選んで無死満塁とする。ここで4番の中田翔内野手が広島の先発・野村の初球を左翼線に運ぶ逆転の2点滴時二塁打。王柏融外野手と中島卓也内野手も適時打を放ち、この回打者9人を送り込み、6安打で5点を奪った。

 ただ、ここから打線の勢いがピタッと止まる。相手のミスによって得た5回の無死満塁の絶好機を逃すなど、2回以降は広島の継投の前にわずか1安打無失点に抑えられた。

 嫌な流れの中で踏ん張ったのは先発の上沢直之投手だった。序盤に2点を失う不安定な立ち上がりだったが、3回以降は無失点で切り抜けて7回6安打2失点(自責1)と粘投した。

 1点リードの9回には、右足内側広筋などの肉離れで登録抹消された秋吉亮投手に代わり、石川直也投手が登板。打者3人で試合を締めて、今季初セーブを記録した。

 栗山英樹監督は試合後、開口一番に「普通だったら……という試合でもあるので、しっかりできることをやれるようにします」と初回の大量点から一転、2回以降得点できなかったことを反省点に挙げた。9回を石川直に託したことについては「今日に関しては内容が良かった」と評価。「全員でやるしかないので。状況を間違えないようにしっかりやります」と柔軟なリリーフ起用で乗り切る考えを示した。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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