鷹は首位陥落、9回に同点も12回絶好機生かせず 工藤監督「負けなかったことはプラス」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

延長12回無死三塁で無得点「あそこで1本というところ」

■ソフトバンク 2-2 阪神(交流戦・11日・ヤフオクドーム)

 11日、ソフトバンクは1点を追う9回裏に同点に追いつく執念を見せたが、試合はそのまま2-2の引き分けに終わった。ゲーム差なしで並んでいた楽天が勝ったため、ソフトバンクはまたもリーグ首位から陥落した。

 先発のミランダは4回に先頭打者への四球から2失点。6回をこの2失点に抑えたが、制球に苦しんで112球を要し、7回からリリーフが登板した。一方の打線は、8回まで阪神の先発・メッセンジャーの前にわずか2安打。福田秀平のソロ弾による1点に抑えられていたが、9回2死から今宮健太のタイムリーで同点に追いついた。延長戦に入るとブルペン陣がピンチを背負いながらも無失点に切り抜けたが、逆にソフトバンク打線も好機を生かせなかった。

 試合後の工藤公康監督は「ピッチャーが良く投げてくれたと思います。ミランダも6回2失点というところで、ファームで投げたところを出してくれました。リリーフ陣もしっかり抑えてくれたので良かったと思います」と、まずは投手陣の踏ん張りを評価。続いて「9回、あそこでよく打ってくれました。久しぶりに試合に出たというところだったんですけどね」と、殊勲の同点打の今宮を称えた。

 12回裏の無死三塁から得点できなかったことについては「あそこで1本というところでしょうが、それが出れば常に勝てるし、打てないこともあります。相手も外野フライ(犠飛)を打たせないように投げてくるのでね。ただ、そこはコーチと練習して打てるようにしていかないと」とした。

 9回2死から追いつき、最後は絶好のサヨナラの場面を逃しての引き分け。ファンとしてもモヤモヤが残る結果となったが、指揮官は「負けなかったということはプラスに考えています」と、懸命に前を向いた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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