大谷、父の日に水色着用で「感謝してます」 マルチ安打「もっといいところを」

父の日仕様ユニホームを着用し、出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
父の日仕様ユニホームを着用し、出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

チームは敗戦も…今も守る父の教え「一塁に走るだったりとか、そういうこと」

■レイズ 6-5 エンゼルス(日本時間17日・タンパ)

 エンゼルスの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、敵地レイズ戦に「3番・DH」で5試合連続でスタメン出場し、4打数2安打1四球2三振1得点。3試合ぶり、今季12度目のマルチヒットを記録したが、チームは競り負けて5-6で敗れた。父の日とあって、大谷は水色のスパイクやプロテクターを着用。試合後には、父親の徹さんへの感謝の思いも明かした。

 大谷は初回無死一、二塁で四球を選び、プホルスの先制犠飛を呼び込むと、1点を追う5回1死走者なしで左腕ビークスから右前打。11打席ぶり(2四球含む)のヒットとなり、その後フレッチャーの三塁内野安打で一時同点のホームを踏んだ。

 エンゼルスは3点ビハインドで迎えた9回にトラウトの2ランで1点差に。大谷はピッチャー強襲の内野安打で続いたが、後続が倒れて追いつくことはできなかった。

 試合後は、マルチ安打について「1点差だったので、塁に出ればもう1点入るんじゃないかなというところで。結果的に出ててよかったなと思います」と振り返った大谷。「もうちょっとでしたけど、最後もいい終わり方というか、負けはしましたけど、粘っていいゲームだったかなと思います」。9回最後の打者のカルフーンが微妙な判定で見逃し三振に倒れただけに「セカンドから見た感じでしたけど外だったので、ボールかなとは思いました」と胸の内を明かした。

 この日は、他の選手と同様に水色の用具を着用。父親への感謝の気持ちを聞かれると、「感謝はもちろんしてますよね。まだまだこれから先が長いので、今日一日で終わるわけではないですし、シーズンをいいものにできれば、もっともっといいところを見せられるんじゃないかなと思います」と話した。徹さんから教わって大事にしていることは「本当に初歩的なこと」だといい、「一塁に走るだったりとか、そういうことじゃないですか」と大谷。メジャーに移籍してからも、どんな打球でも一塁に全力疾走するスタイルは変わらない。

 普段は父親にあまり連絡しないという大谷。ただ、日々の全力プレーが何よりの親孝行になっているはずだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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