菊池雄星、28歳初勝利へ…手応え感じ19日ロイヤルズ戦へ 「シンプルになってきた」

本拠地T-モバイル・パークでブルペン後に、平地で投球練習を行うマリナーズ・菊池雄星【写真:木崎英夫】
本拠地T-モバイル・パークでブルペン後に、平地で投球練習を行うマリナーズ・菊池雄星【写真:木崎英夫】

前回登板のツインズ戦は5回6安打1失点、3戦連続KOから立て直す

 マリナーズの菊池雄星投手はロイヤルズ戦での登板を翌日に控えた17日(日本時間18日)、本拠地シアトルでブルペン入りし変化球を交え15球。ブルペン後には外野で相手を座らせて投げ込み、その後にダッシュを行うなど精力的に汗を流した。

 前回13日のツインズ戦では勝敗は付かなかったものの、5回を投げ6安打1失点と踏ん張り、それまで3試合連続で4回途中降板となっていた不安を払拭した。その理由を菊池はこう話す。

「良くない時というのはバッターに向かえてないというか、自分との戦いになりがち。ピッチャーはそうですけどね。ただ、そういう部分は前回の試合はなかったので。バッターと戦えている状態を作れれば、いい試合ができるのかなと思います。そういう状態に近づいていると思います」

 日本時代には経験したことがなかった3連続KO。頭の中を整理できず、「正直、焦りを感じた」と言う。その間、日本時代に書き留めたノートを読み直し、また当時の映像を参考にしてフォームの修正に努めるなど、数年前との比較を「しらみつぶしにやりました」。徹底的に行った自己分析は吉と出て、今は原因も分かり「なんとなくシンプルになってきた」と迷走した気持ちも収まっている。

 もっとも、調子を崩した原因の一つが「力み」から来るものだっただけに、感情の制御を今後へのポイントにも挙げる。

「前のいいイメージを残し過ぎても力みにつながるので、そこのバランスというのはずっとテーマになるというか、ピッチャーやっている以上はね。大事なところかなと思いますけどね」

 この日に28歳の誕生日を迎えた左腕は、気負うことなく明日のマウンドを踏む。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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