広島ドラ1小園、デビュー戦の自己採点は「40点」 プロ初安打は「素直に嬉しかった」

広島・小園海斗【写真:荒川祐史】
広島・小園海斗【写真:荒川祐史】

「1番・遊撃」でプロ初出場初スタメン、第1打席で左前打を放ちプロ初安打

■広島 7-6 ロッテ(交流戦・20日・マツダスタジアム)

 広島の小園海斗が20日のロッテ戦でプロ初出場、初スタメンを果たした。初回にプロ初安打、初得点を記録したが、2三振に失策もあったデビューに「40点」と厳しい自己評価だった。

「今日は思い切りできたと思う。ミスもあったが、切り替えることができた」とデビュー戦を振り返った小園だが、2打席目以降はノーヒット、8回にはプロ初失策も記録した。高卒ながら即戦力の評価に違わないプレーぶりだったが、「エラーもあったし、三振も二つ。悔しい結果に終わった」と、自己評価は辛めだった。

 初回のプロ初打席では初球をフルスイングで空振りし、2球目もファールでカウント0-2と追い込まれた。それでも3球目のフォークを技ありの打撃でレフト前に運んでプロ初安打を記録し、「素直に嬉しかった」と笑顔を見せた。

 連続フル出場を続ける田中広に代わってのスタメンにプレッシャーもあったというルーキーだが、「ずっと守りたいと思っていた場所。先輩方に思い切ってやってこいと言われたので、そのおかげで思い切りやれた。一軍のショートとして、しっかり結果を残していきたい」と力を込めた。

 満員で真っ赤に染まったスタンドでのプレーについては「オープン戦の時から感じていたが、声援が自分の力になっている」と1軍の舞台を実感した。緒方監督は「何か持っているよね」と評価したが、「これから使うかどうかはわからない」と、21日以降のスタメンは明言しなかった。それでも「いいところも反省点もあったので、これを明日以降につなげていきたい」というドラフト1位ルーキーの活躍が、不振が続くチームのムードを変えたことは間違いない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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