ブレーブス2015年1巡目右腕ソロカの今 地道に積み上げた21歳が米タイ記録

カナダ出身で高校に野球部なし、クラブチームで経験積む

 カナダというと、やはりアイスホッケーである。カナダ出身のメジャーリーガーは今季、5月終了時点で11人である。

「もちろん僕もアイスホッケーをやっていた。まずまずの選手だったと思うよ。でも、僕は野球の方が好きだったから、13歳か14歳の頃には野球に集中した。カナダの高校には野球部がないので、クラブチームでプレーした。米国のフロリダやアリゾナにはよく遠征した。カナダのジュニア・ナショナル・チームでも投げた。元メジャーリーガーに見てもらって、いい教育を受けられたと思う」

 ソロカはクリス・リーツマ(2001~07年ブレーブスなどに7年間在籍。通算32勝46敗37セーブ、防御率4.70の右腕)の指導を受けた。

 ヤンキースのジェームズ・パクストンはカナダ西海岸バンクーバー郊外の出身。パクストンも地元のクラブチームで腕を磨いたのだった。

 カルガリーの高校を出て2015年のドラフト1巡目、全体28位でブレーブスに指名されて入団した。この年のブレーブスは1巡目、全体14位でカリフォルニア州サンクレメンテ高校の左腕コルビー・アラードを指名。アラードは昨季メジャーにデビューして3試合に登板。今季は傘下3Aグウィネットに在籍している。ソロカの全体28人目は、アービン・サンタナのFA移籍に伴ってツインズから譲り受けた指名権であった。

 昨年ブレーブスにドラフト1巡目で指名されたカーター・スチュワートは、手首に異常が見つかり契約金を約200万ドル(約2億1600万円)と買い叩かれたため、ブレーブス入団を拒否して今年ソフトバンクに入った。ソロカは197万4700ドル(約2億1300万円)の契約金でプロ入り後、マイナーで力を付けてメジャーに昇格し、今季は4月から目覚ましい活躍。今のところ順風満帆なキャリアとなっている。

(樋口浩一 / Hirokazu Higuchi)

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