中日柳「連敗止めたい一心で」交流戦は驚異の3戦全勝、防御率1.17

8勝目を挙げた中日・柳裕也【写真:福谷佑介】
8勝目を挙げた中日・柳裕也【写真:福谷佑介】

7回6安打1失点でハーラー単独トップの8勝目

 中日の柳裕也投手がハーラー単独トップに立つ8勝目をマークした。21日、本拠地ナゴヤドームでの日本ハム戦。初回に3点のリードをもらうと、7回を投げて6安打1失点と好投した。これで自身5連勝。試合後は「1試合1試合、チームを勝たせたいとだけ思って投げている。今日も連敗を止めたいという一心で投げました」と振り返り、汗を拭った。

 初回、高橋の3ランでいきなり3点をもらった。「あれはデカかったですね」と柳本人も振り返る援護点。これで波に乗った。「序盤は制球に苦しんだけど、中盤からはどの球もコントロールできた」。緩急を巧みに操り、許した得点は3回に内野ゴロの間に失った1点のみ。6安打を許したが、要所で粘って最少失点で切り抜けた。

 7回を投げて6安打1失点。交流戦は3戦全勝、防御率1.17と圧巻の成績を残した。「特に変えているところはないです。ペナントレースも交流戦も。3試合ともしっかり投げれている」。リーグが変わっても、変化はなし。普段通りのピッチングでパ・リーグの並み居る強打者を封じた。

 お立ち台では「1年目、2年目は情けない思いをしていた。その情けなさが原動力になっています。まだこんなものでは終われない。もっとチームを勝たせられるように頑張りたい」と語った柳。2016年のドラフト1位右腕は、1年目1勝、2年目は2勝に終わった。情けなさ、悔しさを力に勝ち続けている柳。現在の中日にとって、もっとも頼もしい存在となっている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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