今季は左腕がお得意様? 大谷翔平の修正力を全米中継局称賛「これは大きな進化」

代打出場し、痛烈な右前打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
代打出場し、痛烈な右前打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

昨季は対左投手に打率.222だったが、今季はここまで打率.313

■エンゼルス 6-4 カージナルス(日本時間24日・セントルイス)

 エンゼルスの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・カージナルス戦の6回に代打で出場。右前打を放ち、4試合ぶり安打をマークした。代打では今季5打席目で初安打となった。全米中継した米スポーツ局「ESPN」では、デビューイヤーは左腕相手に打率.222と苦しみながら、今季は打率.313とお得意様にしている修正力の高さを称賛している。

 1点リードの6回無死一、二塁のチャンスでネクストバッターズサークルに入った大谷。全米中継した「ESPN」は昨季序盤に苦しんだ左投手相手の修正力の高さに注目した。カージナルスのマウンドは中継ぎ左腕ウェブ。実況は「左対左のマッチアップですが、今年のショウヘイ・オオタニはかなり生産性を高めていますね」と語った。

 中継画面では左腕相手の打率.222、長打率と出塁率を合算した指標、OPSは.654という昨季成績と、今季の打率.298、OPS.871というデータを紹介した。すると、メジャー通算696本塁打のアレックス・ロドリゲス元内野手とともにESPNの解説を務めていたアテネ五輪ソフトボール金メダリストの元米国代表、ジェシカ・メンドーサ氏は手放しで絶賛した。

「これは大きな進化です。まだシーズン序盤で判断材料は少ないですが、大きな修正に成功しています。ショウヘイ・オオタニ(の打撃)が反対方向のフィールドを支配している理由です。いかにボールを対処していくのか、理解度が高まっていますね。特にウェブから見ることになるであろう、スライダーにどう対応するか見てみたいですね」

 メンドーサ氏が言い終える瞬間、大谷は高めに入ったチェンジアップを痛打。右前安打で、左打者相手の打率を.313にまで上げた。

 昨季はマイク・ソーシア前監督に相手チームの左投手先発試合でベンチスタートとされることが多かった大谷だが、今やお得意様。しっかりと弱点を修正する能力の高さもアメリカで評価されている。

(Full-Count編集部)

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