DeNA、予言的中の劇的サヨナラにラミレス監督も驚き 「すごい試合だった」

DeNA・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNA・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

延長10回2死満塁から宮崎が中前へサヨナラタイムリー

■DeNA 2-1 広島(29日・横浜)

 DeNAは29日、横浜スタジアムで行われた広島戦に2対1でサヨナラ勝ちし、借金1とした。1対1で迎えた延長10回、2死満塁から宮崎がセンター前に落ちるサヨナラ打を放った。大量得点の次の試合は接戦、という前夜からの予言が的中した形になり、ラミレス監督は「すごい試合だった。予想した展開になったが、そのゲームを取ることができてよかった」と劇的勝利を喜んだ。

「経験上、大量得点した翌日はロースコアの展開になることが多い」と、試合前にもそう話していたラミレス監督。その言葉通り、DeNA・平良と広島・アドゥワの両先発が好投し、リリーフ陣も互いに譲らず1対1のまま試合は延長戦に突入した。

 延長10回にDeNAは石田を投入し、1死一、二塁となったところで、ラミレス監督は国吉にスイッチ。国吉は2球で代打の長野を併殺打に打ち取った。10回にクローザーの山崎康を起用しなかったことについて、指揮官は「同点のシチュエーションでは、ヤス(山崎康)はあまりいい結果が出ていない。11回まで行けば投げさせるつもりだった」と説明し、国吉の起用に関しては「長野は左投手に強い。国吉は荒れ球もあるので、有効だと思った」という継投が見事に成功した。

 宮崎のサヨナラ打で3連勝となったチームは、当面の目標とする勝率5割まで、借金はあと一つになった。それでもラミレス監督は「シーズンが始まる前は、この時期は今より上の勝率を想定していた。それを考えると遅れをとっているが、シーズン序盤の状態を考えれば、よくここまできたと思う」と浮かれる様子はなく、「まだ借金1、Bクラスのチームなので、これからも気を引き締めて戦い続けなければならない」と気合を入れていた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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