ロッテ小島、2回8失点→6回4失点 吉井コーチは評価「期待持たせる投球」
得点圏に走者を背負ってからの投球に課題「もう少し入り球を厳しく行ったり…」
続く6回は3人で片づけた小島は6回96球、6安打4失点。初登板で4つだった四球が今回は1つ。前回登板から改善を見せる投球内容でプロ2戦目のマウンドを後にしたが、試合後には「投げている感触としては全然悪くなかったのですが、得点圏にランナーを背負った際のボールが本当にもったいなかった。最低6回3失点と思っていたが、今回の内容ならばそれより少なく抑えられるはずだった。そこはもう少し無駄な失点をしないように気をつけたい」と悔やんだ。
特に反省していたのが得点圏にランナーを背負ってからの失点だ。「取られた得点のうち3点が得点圏で抑えられなかったので、そこでもう少し入り球を厳しく行ったり。頭ではわかっていたのですが、技術的にそこが全くできなかった」。もっとも、ただ落ち込むのではなく「そこは必ず次に活かしていけたら。1試合1試合が自分では勉強なので、今日できなかったことを、次投げるときには、そこまでにしっかり修正してやっていけたらと思います」と明確な課題を見つけたその表情は、凛と引き締まったものだった。
この後、オールスターブレークを挟むこともあり、再び1軍登録を抹消される予定の小島だが、吉井投手コーチは「今日は良かったんじゃないですか。(投球が)うまくいって、課題がいくつか出てきたんですけど、すごく今後に期待を持たせるピッチングをしていたので、また後半戦、チャンスはあると思います」と評価。首脳陣からも及第点を受けた小島。次回は「3度目の正直」で、プロ初勝利を掴むことができるか。さらに課題を克服し、再び1軍の先発マウンドに立つルーキー左腕の姿に期待したい。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)