ヤ軍世界一へ先発補強は必須か NYメディア断言「信頼できるのは田中将大だけ」

田中は「ヤンキースで大舞台に強い投手と証明し続けている」

 2017年のポストシーズンでは、0勝2敗で迎えたインディアンスとの地区シリーズ第3戦で7回3安打無失点7奪三振と快投。チームはここから息を吹き返し、3連勝で突破した。リーグ優勝決定シリーズは第1戦で6回2失点の好投も負け投手に。しかし、2勝2敗で迎えた第5戦は7回3安打無失点8奪三振1四球と再び快投。王手をかけたヤンキースはその後2連敗で敗れたものの、田中の獅子奮迅の活躍にヤンキースファンは熱狂した。そして、昨年はレッドソックスとの地区シリーズ第2戦で5回3安打1失点と好投。チームが1勝3敗でライバルに屈指した中で唯一の白星を挙げた。

 5回2失点で敗戦投手となった2015年のワイルドカードゲームを含め、ポストシーズン5試合の防御率は驚異の1.50。まさに絶大な勝負強さを見せている。

 記事では「ヤンキースのファンがプレーオフで信頼できる投手はタナカだけかもしれない。30歳のタナカは、ヤンキースで大舞台に強い投手として(力を)証明し続けている。今年地区ライバルのレイズを圧倒しているだけでなく(4先発登板で防御率1.59)、タナカは、これまでポストシーズンの5先発登板で防御率1.50としている」と絶賛。今年もヤンキース首脳陣はポストシーズンで全幅の信頼を置いて田中をマウンドに送り出すはずだ。

 一方で、特集では「日本人右腕の唯一の問題は、登板間隔が長い方が活躍するため、7試合のシリーズで3回も登板しないだろう」とも指摘。レギュラーシーズンの登板は中4日が基本となっているメジャーでは、ポストシーズンになると中3日で先発する投手もいる。2試合→休み→3試合→休み→2試合と行われる7試合シリーズで3試合に登板することが可能になるが、田中についてはそれが考えられないと分析。それだけに「ヤンキースにはタナカほど、そしてタナカと共に10月に活躍できる誰かが必要だ」と訴えている。

 獲得候補として挙げられているのは、ナショナルズの右腕マックス・シャーザー、ジャイアンツの左腕マディソン・バムガーナーの2人。ナショナルズはプレーオフ進出の可能性が出てきたため、バムガーナーの獲得がより現実的としているが、果たしてどうなるか。どちらもメジャートップクラスの投手だけに、獲得が実現すれば世界一への大きなプラス材料となるのは間違いないが……。

(Full-Count編集部)

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