大谷翔平は「投手でメジャー最高レベル」 エ軍レジェンドの期待「二刀流で飛躍を」

現在は解説者を務めるエンゼルスOBのティム・サーモン氏【写真:編集部】
現在は解説者を務めるエンゼルスOBのティム・サーモン氏【写真:編集部】

投手大谷の評価は「メジャーでトップ10の投手 間違いない」

「3番・DH」――。不動の主軸としてエンゼルスラインナップに君臨する大谷だが、まだ「投手・大谷」のレベルに達していないとレジェンドは語る。

「我々は投手としての大谷がメジャーで最高レベルにあることを知っている。投手として見てみよう。彼はナンバーワンだ。最高のボールを操る。怪我さえなければ、個人的にはメジャーでトップ10の投手だ。間違いない。だが、打者としてのレベルは投手としての自分自身にまだ及ばない。成長して、徐々に近づいていることは間違いないが、ね。打撃は難しい。リーグにいることで蓄積される経験値というものもある。今年はその意味で学習しながらも最高の成果を出していると思うよ」

 サーモン氏は持論を展開した。エンゼルスでは2番・トラウトとともに相手投手に脅威を与えているが、さらなる成長には打席での経験値の蓄積が肝要だという。

「昨年新人王を獲得したが、メジャートップ10の打者というレベルではなかった。昨年は投手に圧倒される場面も散見した。凄まじい当たりもあったが、内角のボールに体勢を崩されたりすることもあったし、見栄えの悪い三振もあった。だが、今季はそんな姿はもう見せていない。経験が大きい。ホームランは昨年も見せてもらった。違いは毎試合の打席でのクオリティだ。凡退の打席にも内容がある」

 すでに打席ではルーキーイヤーの昨年とは違う姿を見せているという大谷。ヒットではない打席でもクオリティを示しているという。

「1試合3三振と相手に圧倒されることは今年は無くなったよね。それは打席に専念できたことの恩恵なんだよ。来年は打者として少し後退するかもしれない。なぜなら、来年は投手に戻るのだから。でも、最終的には彼にはナンバーワン投手になってもらわないと困る。最高の打者の1人というのではなく、来季は二刀流で飛躍してほしい。実際に優秀な打者は偉大な投手よりも簡単に見つかるものなんだよ。それが私の意見だ」

 スラッガーとしても評価を高める一方で、休業中の「投手・大谷」の評価は揺るがず。エリート打者よりもエースの獲得が困難と指摘するサーモン氏。昨季から投壊状態の続くエンゼルスで、エース右腕としての救世主復活を心待ちにしていた。

(Full-Count編集部)

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