広島・緒方監督が激賞「記憶に残る凄い試合を」劇的サヨナラ勝ちでまた自力V消滅回避

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

9回2死から追いつくと、延長10回の安部がサヨナラ弾

■広島 6-5 中日(23日・マツダスタジアム)

 広島は23日、マツダスタジアムで行われた中日戦に6-5でサヨナラ勝ちし、4連勝となった。2-5と敗色濃厚の9回に菊池涼のタイムリーとバティスタの2ランで試合を振り出しに戻すと、延長10回に安部がレフトへサヨナラ本塁打を放った。

 自力優勝消滅危機となった19日の試合からの劇的勝利がこの日も続き、試合後、緒方監督は「何と言えばいいかな、どういう言葉にすればいいのか…」としばらく考えた後に「間違いなく、本当に記憶に残るすごい試合をまた選手がやってくれた」と言葉を絞り出すように話した。
 
「打ち上げたと思ったが、伸びきって入ってくれた」と安部の一発に触れた後、「巨人戦の初戦の會澤からバティスタ、(鈴木)誠也と、日替わりヒーローが出ている。連勝するときはこういうもの」と、4連勝を喜んだ。

 先発のアドゥワが5回途中5失点で降板したが、その後は5投手の継投で中日に追加点を与えなかった。10回もフランスアが1死2、3塁のピンチを無失点で切り抜けてサヨナラ劇につなげた。指揮官は「中継ぎ陣がゼロに抑えてくれるから、こういう結果になる。最後も大ピンチを抑えれば、そこから勝機が来る。それを改めて感じた試合だった」と、投手陣の評価も忘れなかった。

 巨人3連戦から接戦での勝利が続くが、「夏場の勝負所の戦いはこういうものだよ」と笑顔も見せた緒方監督。自力優勝消滅の危機を回避したことについても「1敗すればまたそういう話になって、ずっとついてくるもの。とにかく目の前の試合を1試合、1試合だから」と、最後はいつも通りの言葉に戻っていた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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