広島ジョンソン、最大の敵は蒸し暑さ?「ソー、ハード」わずか1安打で3年ぶり完封

広島のクリス・ジョンソン【写真:荒川祐史】
広島のクリス・ジョンソン【写真:荒川祐史】

今季7勝目も、ナイトゲームは初勝利「これからももっと勝つよ」

■広島 2-0 中日(24日・マツダスタジアム)

 広島のクリス・ジョンソン投手が24日、本拠地マツダスタジアムでの中日戦で今季初完封し7勝目を挙げた。前回の完投勝利は2016年の5月の巨人戦での完封劇で、自身3年ぶりの快投となった。

 9回120球を投げて被安打1、与四球も1と危なげない投球だった。試合後、ジョンソンは「イシ(石原)の構えたところにしっかり投げられた。いい感じで投げられたし、内容もよかったと思う」と自画自賛した。

 6回に無死からサード安部の連続失策でピンチを迎えたが、落ち着いた投球で後続を抑えた。マウンド上でやや表情は厳しくなったが、集中力が切れることはなかった。ジョンソンは「無死一、二塁になったが、1球1球、大事にいこうと考えた。送りバントでアウトをひとつ取れた後、次は左打者(大島)で(三振と)最高の結果。最後のビシエドにもしっかり投げられた」と味方のミスをカバーした。

 97球を投げ終えた7回には打順が回ったが、そのまま打席に立って安打も放った。「正直、完投や完封は頭になかった」というジョンソンだが、「8回も投げる気持ちだったので、攻撃の準備をした」と、当然のように続投。完封を意識したのは「8回を投げ終わった時」だった。蒸し暑い気候の中で投球は「ソー、ハード」と顔をしかめたが、「かなり暑かったので、水を4本も5本も飲んだ」と、水分補給でなんとか乗り切った。

 好投してもなかなか勝ち星のつかない状況が続き、6月16日以来の勝利となった。「シーズン序盤は思うような投球ができず、苦しい時期があった」というジョンソン。「その都度、課題に取り組んだ成果として立ち直ることができた」と感慨深そうに話した。記者からナイトゲームは今季初勝利と聞いた左腕は一瞬驚いた様子を見せたが、「これからももっと勝つよ」と、後半戦の勝ち星量産を誓っていた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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