巨人は坂本勇が最有力?DeNAなら山崎? 少し早いMVP予想【19年セ・リーグ】

(左から)DeNA・山崎康晃、ヤクルト・山田哲人、巨人・坂本勇人【写真:荒川祐史、Getty Images】
(左から)DeNA・山崎康晃、ヤクルト・山田哲人、巨人・坂本勇人【写真:荒川祐史、Getty Images】

打者のRC1位はヤクルト山田だが、チームが優勝争いに絡んでいないのがネック

 セ・リーグは巨人が急失速し、最大で10.5ゲームあった2位DeNAとの差は1.5ゲームまで接近。ペナントレースの行方は混沌とし始めた。このタイミングで、セ・リーグのMVPについて候補を挙げてみよう。

 MVPは、たんに好成績を上げた選手が受賞するわけではない。3冠王など球史に残る大記録を樹立した場合を除き、多くは優勝チームから選ばれる。そして1年間を通して総合的に貢献度が高かった選手がMVPに選ばれることが多い。

【セ・リーグ】

○打者RC5傑 RC(RunCreate)は打者の総合指標。安打、長打、四死球、盗塁、犠打、犠飛を加味

1.山田哲人(ヤ)99試 363打99安 26本 58点 23盗 率.273 RC88.69
2.鈴木誠也(広)98試 350打113安 22本 65点 15盗 率.323 RC87.39
3.坂本勇人(巨)97試 390打122安 29本 73点 4盗 率.313 RC82.24
4.丸佳浩(巨)97試 371打115安 18本 57点 8盗 率.310 RC75.55
5.筒香嘉智(De)96試 333打95安 19本 51点 0盗 率.285 RC71.67

 ヤクルトの山田哲人が1位だが、ヤクルトは優勝争いに絡んでおらず、MVPを取る可能性は低いだろう。実は昨年も3回目のトリプルスリーを記録した山田がRC134.21で1位だったが、MVPはRC124.18で2位だった広島の丸佳浩だった。

 巨人が優勝すれば、打者ではMVPは坂本と丸の争いになるだろう。坂本は首位打者や本塁打王のタイトルを取る可能性が高いので、その分有利か。DeNAが優勝すれば、筒香が有力だが、打点が少ないのが気がかり。広島が優勝すれば、鈴木誠也が有力な候補となるだろう。

○先発投手PR5傑 PR(PitchingRun)は投手の総合指標:(リーグ平均防御率-投手の防御率)×投球回÷9で算出 現時点のリーグ防御率は3.92

1.山口俊(巨)18登 11勝2敗 120回 131奪三振 率2.55 PR16.67
2.今永昇太(De)17登 9勝5敗 119回 128奪三振 率2.57 PR16.26
3.西勇輝(神)18登 5勝7敗 121.1回 82奪三振 率2.82 PR13.21
4.大瀬良大地(広)18登 8勝6敗 124.2回 104奪三振 率2.96 PR11.64
5.柳裕也(中)18登 9勝4敗 121.1回 111奪三振 率2.97 PR11.19

 先発では巨人山口俊、DeNA今永の順となり、当然この2人もMVP候補だ。昨季は、巨人の菅野智之がPR43.99。2位の広島・大瀬良の29.92に大差をつけていたが、巨人が優勝できなかったこともあり、MVPにはならなかった。ただし、圧倒的得票で沢村賞に選ばれた。広島の大瀬良は、優勝すれば候補となるだろう。

救援投手のPR1位は阪神ジョンソンだが、こちらも現在Bクラスの4位

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