苦戦続く前田健太 3回途中KOに「実力不足」12試合、2か月超白星なし

パドレス戦に先発したドジャース・前田健太【写真:AP】
パドレス戦に先発したドジャース・前田健太【写真:AP】

7勝目をマークした5月31日のフィリーズ戦以降、白星がない

■ドジャース 11-10 パドレス(日本時間5日・ロサンゼルス)

 ドジャースの前田健太投手は4日(日本時間5日)、本拠地パドレス戦に先発し、3回途中5失点でKOされた。8勝目はならず、これで12試合連続白星なし。5月31日のフィリーズ戦で7勝目をマークして以降、2か月以上も白星から遠ざかっている。

 初回、2回と2イニング連続で3者凡退に仕留める上々の立ち上がりを見せた前田だったが、3点のリードを貰った3回に突如、急変した。先頭のメヒアに二塁打を浴びると、投手のパダックに中前適時打を浴びて2点差に。ガルシアには際どい球をボールと判定された後に中前安打を浴びた。

 さらにマチャドに四球を与えて満塁とされると、ホズマーに右翼スタンドへ痛恨の満塁弾を食らった。レンフローに左前安打を浴びたところでノックアウト。2回2/3で5安打5失点、わずか61球で降板となった。

 チームはサヨナラ勝ちし、黒星は免れた前田だったが、試合後は「チームが勝ったことは素晴らしいことだと思うけど、自分の今日の内容というのは凄く悪かった」とガックリ。「感覚的には悪くなかったと思いますし、ただ、前回もそうですけど、ランナーを出してから粘れなかったのと、四球を出してしまったのが全て。勝負どころでしっかり投げきれなかったところがダメだったところ」と反省しきりだった。

 際どい球をボールと判定される不運もあったが、それに関しては「ストライクだと思ったけど、ボールだと言われれば、ボールなのでそこは仕方ない。あの1球で結果が変わったわけではないと思う。あの後しっかり抑えていればチェンジになっていた。単に実力不足」と言い訳にはせず。

 2か月以上にわたって白星に恵まれない苦闘が続く現状に「ある程度いい状態に持っていくことはできたと思うんですけど、走者を出してからのところで甘く入ってしまったり、四球を出したり、自分で自分を苦しめてしまった。そこがちょっと最近うまくいっていないところかなと思います。何かしら良くなる要素を見つけないといけない。自分を苦しめるピッチングが続いている。無駄な走者を出さないようにしないといけない」と語る表情は険しかった。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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