田中将大、NYメディアは“PS男”復活を期待「10月の夢を達成するために…」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

6日オリオールズ戦で6回途中10安打5失点 復活へはスプリットが鍵

 ヤンキースの田中将大投手は5日(日本時間6日)、敵地・オリオールズ戦で先発。6回途中10安打5失点だった。勝利投手の権利を持って降板したが、救援投手が打たれて8勝目はお預けとなった。

 毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球となった。3回は1死からビラーの中越え三塁打を許すと、マンシーニに同点の中前適時打を献上。5回まで1失点と粘ったが、5点リードの6回はピーターソンに左中間2ランを浴びるなど4連打などで4失点。5回1/3で92球(ストライク60球)、4奪三振2四球、10安打5失点。防御率4.93となった。

 地元紙「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」は「ヤンキースはマサヒロ・タナカが苦戦している答えを見つける必要がある」と伝えた。「シーズン5か月目に入り、マサヒロ・タナカはまだ模索中である。ヤンキースのビッグゲーム投手は前半戦に不安定だったが、オールスターに選出された。しかし、ブレーク以降、タナカはただ苦戦している」と現状を伝えた。好成績につながらないのは「彼とヤンキースはスプリットが安定しないことが原因だと考えている」としている。

 田中はスプリットの握りに変化を加えているという。「タナカはグリップを変更後に2登板したが、望んだ効果は得られず、まだ模索中である。しかし、ヤンキースはトレード期限までに先発投手を補強せず、先発投手陣が苦戦しているため、タナカに答えを見つけてもらう必要がある」、「ヤンキースは彼が答えを見つけることを願うしかない」。チームは地区首位を独走し、ポストシーズン進出は見えている。それだけに大舞台に強い田中の復調を願っている。

 地元メディア「ノースジャージー.com」も「10月に勝ち続けるため、良いバージョンのマサヒロ・タナカを必要としている」と報じた。「現時点でマサヒロ・タナカがポストシーズンの第1戦に登板する第1候補のままである。しかし、タナカは最近本来の調子ではない。ヤンキースがチャンピオンを目指せるシーズンにおいて、ローテーションが弱点となっている」と指摘。「ヤンキースは大きな10月の夢を達成するために、以前のバージョンのタナカを必要としている」と伝えた。

 後半戦に入り、不安定な投球が続いている田中。勝負球のスプリットに磨きをかけ、勝負の秋へ挑みたいところだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY