ロッテ井口監督、連勝ストップも投手陣に「よく頑張ってくれた」拙攻続きの打線には嘆き節

ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】

打線はホークス上回る9安打も3点止まりだった

■ソフトバンク 5-3 ロッテ(8日・ZOZOマリン) 
 
 ロッテは8日、本拠地ZOZOマリンスタジアムにてソフトバンクと対戦。3-1で迎えた7回、代打・今宮に逆転3ランを許すなど3-5で逆転負け。ソフトバンク戦、今季2度目のカード3連勝を逃し、連勝は4で止まった。

「(10連戦)最後なので、ピッチャーを総動員でなんとか繋いて」と、試合前に語っていた井口監督。その言葉通り、4回まで1安打無失点だった先発・佐々木が5回に長谷川の3号ソロから3連打を浴び、無死一、三塁のピンチを招いた場面で今季1軍初登板の永野にスイッチ。その永野が左打者が続く場面で無失点で切り抜けた。

 5回にはマーティンの2試合連続となる5号ソロ。しかし、2点リードの7回に4番手で登板したチェンが乱調だった。2つの四死球で1死一、二塁から、代打・今宮に初球の内角カットボールを左翼席へ叩き込まれる、12号3ランで逆転を許した。8回にも5番手・酒居がデスパイネに27号ソロを被弾。井口監督は「投手陣はこの10連戦、本当によく頑張ってくれました。(6回まで)最少失点で抑えてくれていたが、打線が点を取れなかったので、流れが向こうに行ってしまった」と序盤の拙攻を嘆いた。

 再逆転するチャンスはあった。逆転を許した直後の7回、9番の平沢の四球を選ぶと、荻野の犠打を処理した甲斐が二塁へ悪送球。無死一、三塁と絶好機を作ったが、2番マーティンが三振。荻野の今季25個目の盗塁で1死二、三塁としたものの、3番・鈴木は前進守備の遊撃・牧原へのライナーに倒れた。ベンチの指示でスタートを切っていた三塁走者・平沢が帰塁できずに併殺となった。指揮官は「あそこは1点勝負。ああいうところで、しっかり外野フライを打てるようにならないといけない」と、無死で三塁に走者を置きながら無得点に終わった攻撃を嘆いた。

 4カード連続のカード勝ち越しで、10連戦を6勝3敗1分で乗り切った。「明日は久しぶりの休みなので、ゆっくり休みを取って、切り替えてまた頑張りたいと思います」と井口監督。束の間の休息を挟んで、10日の西武戦から再び過酷な9連戦を戦う。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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