セール、7年連続200奪三振達成 自軍最短時間試合も演出

7年連続200奪三振を達成したレッドソックスのクリス・セール【写真:Getty Images】
7年連続200奪三振を達成したレッドソックスのクリス・セール【写真:Getty Images】

本拠地エンゼルス戦で8回2安打無失点に抑えて6勝目

■Rソックス 3-0 エンゼルス(日本時間9日・ボストン)

 昨季まで7年連続で二桁勝利を挙げるレッドソックスの長身左腕クリス・セールが8日(日本時間9日)、本拠地ボストンでのエンゼルス戦で8回を投げて2安打無失点の快投で6勝目をマーク。大谷から96マイル(約154キロ)の直球で奪った見逃し三振を含め計13個でエンゼルスを圧倒した。

 今季11敗を喫している不振が嘘のような投球だった。198センチの長身左腕はスリークオーター気味のフォームから繰り出す速球にスライダー、チェンジアップを配してエンゼルス打線を手玉に取った。大谷に許した緩いゴロの不運な左翼線二塁打から7回のトラウトの左前打まで、16打者連続のアウトを取るなど、エンゼルス打線を手玉に取った。

 エンゼルス3投手の踏ん張りもあり、速いテンポで進んだ試合は、レッドソックスの今季最短2時間16分。海を隔てた甲子園でボストンより10分先に始まった大谷の母校・花巻東と鳴門戦の8回裏、花巻東の攻撃中に決着が付いた。

 自軍の今季最短も演出したセールは、5回には7番レンヒーフォから奪ったこの日7個目の三振で今季200の大台に乗せ、メジャー史上5人目の7年連続200奪三振に到達。

 試合後、地元メディアに囲まれたセールは、偉業達成の感想を問われると、表情を変えることなく淡々と話した。

「とても特別な気持ちだが、チームメイト達、捕手陣、投手コーチとその他のコーチがともにこのゴール到達へ力を貸してくれたそのことに感謝したい」

 セールの最近10登板で9試合に先発マスクを被り、この日の好投を導いたレオン捕手は「勝つことだけを考えて彼の投球ができるように努めた」と手堅い言葉で復調の兆しを見せた左腕の99球を括る。そして、唯一、二塁ベースを陥れた大谷対策を問うと、「彼にもその考えで挑んだだけ」と具体的に明かすことはなかった。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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