ホークス甲斐、光る打撃面での貢献 有原攻略の口火&逆転打「攻めていこうと」

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

3打数1安打2打点で打率.261、相棒の千賀に11勝目を贈る

■ソフトバンク 8-4 日本ハム(10日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクが逆転勝ちで、2位との差を4.5ゲーム差に広げた。10日、本拠地ヤフオクドームでの日本ハム戦。中盤の逆転劇を導いたのは、甲斐拓也捕手のバットだった。

 4点ビハインドで迎えた6回だ。先頭打者の福田が四球で出塁し、すかさず盗塁を決めて無死二塁のチャンスとすると、甲斐が日本ハム先発の有原から中前適時打。2ボールから内角へのツーシームを弾き返した。「いい投手なので受け身にならないように、攻めていこうと思っていました。北九州でもそういう投球だったので頭に入っていて、割り切っていけたと思います」。打者有利のカウントとなり、ストレート系のボールを思い切って狙っていった。この一打が反撃の狼煙となり、内川、デスパイネも適時打で続き、この回1点差まで迫った。

 さらに7回に逆転に成功した。中村晃の内野安打、松田宣の中前安打などでチャンスを作ると、1死二、三塁で再び甲斐が打席へ。今度は有原の真っ直ぐを捉えて右中間への大きな飛球を放った。西川が追いつき、一度はグラブに収めたものの、送球動作に移る際に落球。これが失策となり、二塁走者の福田まで返り、一気に逆転に成功。勝利を呼び込む一打となった。

 この日先発した千賀は7回を投げ終えた時点で128球に達していた。相棒に白星を送るには、この回が最後のチャンスだった。「4点取られたのはお互い反省しないといけない。あそこ(5回)は1点で防がないといけなかった。反省はしないといけないけど、この回で追いつきたい気持ちはありました」。同期入団の右腕にハーラートップタイの11勝目を送る一打にもなった。

 この日は3打数1安打2打点で打率は.261に上昇。8月6日のロッテ戦では自身初の2桁本塁打にも乗せた。オフから打力向上に取り組んできた成果で、今季はバッティングでの貢献も光っている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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