ファウル直撃事故で米議員動く! コミッショナーに情報公開求む「野球ファンを守る」

MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏【写真:Getty Images】
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏【写真:Getty Images】

ファウルに当たるリスクの高い席に関するMLBが集めたデータを求めている

 ファンへの打球直撃事故が相次いでいるMLB。2人の米国上院議員がロブ・マンフレッドMLBコミッショナーに対して、ファウルボールによるファンの怪我に関する情報公開を求めているという。米紙「USAトゥデイ」が伝えている。

 5月29日(日本時間30日)にカブスのアルバート・アルモラJr.外野手の打球が2歳の少女に直撃。打ったアルモラJr.は涙を流して試合が中断した。その少女は頭蓋骨骨折の重症だった。6月10日(同11日)には、ホワイトソックスのイーロイ・ヒメネス外野手が放ったファウルボールが女性に当たり、その女性が病院に搬送される事故が起きた。

 記事によると、ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーに文書を提出したのは、事故に関わったカブスとホワイトソックスが本拠地を置くイリノイ州(シカゴ)のタミー・ダックワーズ上院議員(民主党)とディック・ダービン上院議員(民主党)。球場でファウルボールに当たるリスクの高い席に関するMLBが集めたデータを求めているとしている。2人は「多くの球団が実施している安全対策を評価するのに役立てるため」に公開データベースを作成することを提案しており、「これが公の対話につながり、野球ファンを守ることに役立つでしょう」と語っているという。

 2人の上院議員は6月にもマンフレッド氏に、全30球場で防護ネット拡大を求める文書を提出していた。現時点で8球団がネットを拡大することを決定しており、ホワイトソックスはすでに本拠地ギャランティード・レート・フィールドでファウルポールまでネットを拡大した。

 ようやく安全面を最優先させる動きが本格化してきたMLB。“臨場感”のあるスタジアム観戦も醍醐味だが、野球場でこれ以上、怪我人の出ないことを願いたい。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY