ロッテ2位、日ハム5位!? 「得失点差」で見るパ・リーグ、実際の順位との差は…
日本ハムは得失点差は+8も1点差勝敗は12勝8敗
実際のパ・リーグ順位
1 ソフトバンク 106試57勝45敗4分 率.559 差–
2 日本ハム 105試52勝49敗4分 率.515 差4.5
3 西武 103試52勝50敗1分 率.510 差5.0
4 楽天 104試51勝50敗3分 率.505 差5.5
5 ロッテ 104試50勝51敗3分 率.495 差6.5
6 オリックス 104試47勝52敗5分 率.475 差8.5
ソフトバンクが首位で、4位までが勝率5割以上だが、ロッテ、オリックスも3位を狙える位置にいる。
ピタゴラス勝率に換算するとこうなる。勝敗の小数点以下は四捨五入。
1 ソフトバンク 105試55勝47敗3分 率.540 差–
2 ロッテ 104試53勝48敗3分 率.521 差1.5
3 楽天 103試53勝49敗1分 率.517 差2.0
4 西武 105試52勝49敗4分 率.516 差2.5
5 日本ハム 105試51勝50敗4分 率.509 差3.5
6 オリックス 104試42勝57敗5分 率.420 差11.5
首位ソフトバンクは、実際の勝率よりもピタゴラス勝率のほうが低い。これは得失点差よりも勝っているということになる。続くのは、実際では5位のロッテ。そして楽天、西武が続く。
得失点差が+20で2位のロッテは、1点差勝敗が12勝15敗。競り合いに弱い。対照的に日本ハムは得失点差は+8だが、1点差勝敗は12勝8敗。この差が順位に表れているといえる。
野球は運の要素も大きい。大量得点差で勝利したときには誰もが「この得点を他の試合に回したい」と思うだろうが、いかんともしがたい。一方で、競り合いに強いチームを作ることは決して不可能ではない。
ピタゴラス勝率を上回る勝率をマークしているチームは監督の采配が活きているといえるだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)