大ブーイングは故郷を思い起こさせる―レ軍の“乱闘男”が敵地遠征を楽しむ理由
2016年の大乱闘以来、ブーイングを浴び続けている
■ブルージェイズ 19-4 レンジャーズ(日本時間13日・トロント)
レンジャーズのルーグネット・オドル内野手は12日(日本時間13日)、敵地のカナダ・トロントでのブルージェイズ戦で大ブーイングを浴びた。しかし、MLB公式サイトによると、オドルはこの現象を楽しんでいるという。
発端は2016年5月15日にブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センターで起きた大乱闘。オドルとホセ・バティスタが二塁ベース上で交錯し、殴り合いになった。それ以来、ロジャーズ・センターに遠征でやってくるたびに、オドルは痛烈なブーイングを浴び続けている。
「ずっとこんな感じさ。打席でも、走っているときでも、投球しているときでも毎回ね。それが好きなんだよ。ここでプレーするのは大好きだ。ここは、とてもうるさいスタジアムの1つだと僕は思っている。(ファンは)すごく騒々しい。屋根のせいかもしれないけどね。すごくうるさくて母国のベネズエラでのウィンターリーグを思い出すんだ。ベネズエラの球場は、すごくうるさくて、意地悪なことを言われることもあるんだ」
この日、オドルは7回に豪快な21号ソロ。打球を見届けると、ゆっくりと時間をかけてベースを回り、ブーイングを浴び続けた。
「彼らは僕にトラッシュトーク(スポーツで汚い言葉などを浴びせること)をしていたんだ。ここではそれが普通のことだよね。多くの人が僕に叫んでいた。いいことも悪いことも。彼らの言っていることを聞いていたんだけど……悪くない。楽しんでるよ」
24歳の二塁手はブーイングを心から楽しんでいいるようだ。