日ハムドラ4万波、“爆笑デビュー”も3タコ 栗山監督「もっとハチャメチャやっていい」

日本ハム・万波中世【写真:荒川祐史】
日本ハム・万波中世【写真:荒川祐史】

「9番・左翼」で1軍初昇格即スタメンし、3打数無安打2三振だった

■ロッテ 9-4 日本ハム(14日・東京ドーム)

 日本ハムのドラフト4位、万波中正外野手は14日、ロッテ戦(東京ドーム)で「9番・左翼」で1軍デビュー。2回2死の初打席で3球三振を喫するなど3打数無安打2三振だった。8回1死一、二塁で代打・谷口を送られて途中交代となった。チームは今季ワーストを更新する8連敗を喫した。

 観客から一投一打に送られる大歓声。万波には全てが異次元の世界だった。高卒1年目の1軍デビュー戦は3タコ。190センチ、90キロの巨体から悔しさがにじみ出た。

「2軍とはいろんな意味で規模が違うなと感じました。自分のペースに持っていけないというか、1打席目からいいスイングが出来なかった。そこが悔しいなというか……。今思えば1打席目からガンガン行けたのかなというのがある。そういう意味では悔いが残る」

 ド緊張のデビュー戦だった。2回2死、5回先頭と2打席連続で空振り三振。左腕・小島のチェンジアップにタイミングが合わなかったが、7回先頭の第3打席でイースタンでチームトップ10本塁打を放っている男の片鱗を見せた。1ボールからの2球目に豪快スイング。ファウルとなって、最後は4球目の内角140キロ直球に右飛に打ち取られたものの、次戦以降へ期待をもたせる内容だった。

「緊張感はずっとありました。立つにつれて、少しずつ感じができてた。最初は浮足立ってフワフワしていました。3打席ももらえて、ちょっとずつ自分のスイングが出来てきた。次がいつになるか分からないですけど、準備して1打席目から自分のスイングをできるようにしたいと思います」

 全体練習前。チームメート全員が集まったところで挨拶した。「鎌ケ谷から来ました、万波中正です! よろしくお願いします!」。新人らしく声を張った挨拶だったが、同僚は笑顔。即座に「みんな(ファーム施設のある)鎌ケ谷から来ているんだから当たり前だ」、「お父さんはコンゴ出身だろ」と続々とツッコミが入ったという。当の本人は「?」状態。「普段からいい意味で“アホ”なんです。面白い、いいヤツです」とは4年目の井口。初戦を終え、栗山監督からは独特なエールを送られた。

「もっとガンガンいってもいいよな。まぁ緊張もするだろうし、しょうがないよな。ただ、ガムシャラに。周りとか関係ねぇんだ。自分らしくやっていいんだから。もっともっとハチャメチャやっていいよ。途中から“らしく”なったよね。緊張してたんだろうね」

 先発投手は吉田輝星、4番は清宮幸太郎とフレッシュな戦力で挑んだが、今季ワーストを更新する8連敗。「チームが連敗中で、僕は上がるのは初めてですけど、そういう中で勝ちに貢献したかった」と振り返る19歳。チームの明るい光となりたい。

(Full-Count編集部)

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