女子野球の認知度アップへ―マドンナJ主将の苦悩 W杯「6連覇ではダメ」な理由

認知度向上には「連覇し続けることが大事、継続していかないといけない」

――出口選手はマドンナジャパンで世界一を3度経験されていますが、海外のチームより日本が優っているところはどこですか?

出口「パワーでは負けていると思うのですが、細かいプレーや諦めない気持ちは日本は負けないですね。それから雑なプレーも日本は少ない。日本の方が堅実です。海外は守備から崩れて行ってしまうチームもあります」

――私自身、悔しいのですが、ワールドカップで6連覇しているのに日本の女子野球の認知度が低いと思うんです。私も「女子野球やっていました!」と言っても「そんなのあるの?」と言われて悲しい。徐々に徐々に認知度を上げたいと思っています。そのあたり、どのようにお考えになってますか?

出口「男子のプロ野球のように、先があれば夢を持ってやれると思うんです。今は女子プロ野球以外に、私たちのような企業チームも増えています。社会人でもっともっと野球を続けられる環境ができればいい。国際大会も同じです。連覇し続けることが大事です。まだ6連覇ではダメ。継続していかないといけません。そうすることが先につながって、子供たちの夢につながる」

――イチロー選手みたいになりたい!という男子選手がいるように、出口選手みたいになりたい!という少女が増えてくると思います。私も女子野球界を盛り上げられるよう、一緒にがんばっていけたらなと思います。

出口「頑張りましょう!」

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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