“恐怖の9番”に ロッテ平沢が語る好調の秘密「四球が取れていることで…」

ロッテ・平沢大河【写真:荒川祐史】
ロッテ・平沢大河【写真:荒川祐史】

8日のソフトバンク戦からスタメン出場し、打率.363と好調を維持

■ロッテ 6-0 日本ハム(15日・東京ドーム)

 ロッテ・平沢大河内野手が15日、日本ハム戦(東京ドーム)に「9番・遊撃」で7試合連続のスタメン出場し、2安打2打点の活躍でチームの勝利に貢献した。

 3点リードの4回2死一塁で迎えた第2打席。「(先発・杉浦は)真っ直ぐが多かったですし、一番真っ直ぐがいいピッチャーなので、真っ直ぐが来るだろうと思っていた」。思惑通りに日本ハムバッテリーは初球に直球を選択した。142キロの外角高めに浮いたその球を左中間に運び、一塁走者の中村奨が一気に生還。適時二塁打で、チームにとって貴重な4点目を挙げた。さらに5-0で迎えた8回2死一、二塁でもフルカウントからの7球目を捉えて右前適時打。この日2本目の適時打となった。

 シーズン当初は結果が出ずにファーム落ちも経験した平沢。7月21日に1軍登録されると、8月は13試合に出場。8日のソフトバンク戦から、左手甲に死球を受けた三木に変わり、遊撃手として7試合連続スタメン出場しており、その間は22打数8安打、打率.364と好調を維持。その要因を「ボール球を見逃せているので、そこはいいかなと思います。四球が取れていることで、打撃にもいい影響が出ていると思います」と捉えている。

 スタメン7試合で選んだ四球は6個。この日も2回2死一、二塁から四球を選んで満塁へチャンスを拡げ、荻野の走者一掃の先制適時打を呼び込んだ。「上位のバッターにいい打者が多いので、『僕が出れば』と。そこに何とかつないでいくという、意識でやっています」。好調の上位打線への『繋ぎの意識』が出塁率.500という好結果にも繋がっている。

 この日の快勝で再び5割に復帰し、単独4位となったロッテ。平沢がこのまま好成績をキープし「恐怖の9番打者」として、そのポジションを死守できれば、マーティンの加入によって強化された上位打線がさらに活性化し、上位進出がより現実味を帯びてくる。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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