大谷翔平、“お目覚め”16号！　19戦74打席ぶり弾に「かなり久々でホッとはする」

「3番・DH」で2試合ぶり先発出場し、5打数2安打2打点

■エンゼルス 9-2 Wソックス（日本時間19日・アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手は18日（日本時間19日）、本拠地のホワイトソックス戦で「3番・指名打者」で2試合ぶりに先発出場。7回の第4打席で16号2ランを放った。8月初アーチで、自己最長ブランクの19試合74打席ぶりの本塁打。8回の第5打席では一塁内野安打を放ち、今季30度目のマルチ安打を記録。5打数2安打2打点1得点1三振で、打率.299とした。チームは9-2で大勝し、2連勝を飾った。

　久々の一発は5-1で迎えた7回無死一塁だった。大谷は2番手左腕デトワイラーからバックスクリーンへアーチをかけた。2ボール2ストライクから88.3マイル（約142キロ）の外角カットボールをバットに乗せ、7月27日の本拠地オリオールズ戦の第2打席で放って以来のアーチ。大谷は「かなり久々な感じでしたけど、ホッとはするんじゃないかと思います。そこまで厳しい球ではなかったですけど、追い込まれていた割には良かったかなと思います。焦りというか、求められているところは単打ではないので。チームに求めれている仕事が出来てないなというのはあったかなと思います」と振り返った。

　打球速度105マイル（約169キロ）、飛距離431フィート（約131.4メートル）、角度23度、最高到達点は71フィート（約21.6メートル）。柵越えまで4.8秒の弾丸ライナーだった。「タイミングを外されながらでも、ああいう形でも入るんだ、という認識でできれば、もうちょっと打撃の幅が広がるかなと思います。（5回の）右飛に倒れた打席も同じような感じなので、あともうちょっとだったかなと思います」。3打席凡退した後の一発で、10日の敵地レッドソックス戦からの連続試合安打をメジャー自己最長の9に伸ばした。

　9-1で迎えた8回2死では快足を飛ばして一塁内野安打とした。3試合ぶり今季30度目のマルチ安打をマークした。今季成績を打率.299、94安打、16本塁打、52打点。チームは15安打9得点を奪って、大勝した。花巻東高の先輩にあたるマリナーズ・菊池雄星が同日の敵地ブルージェイズ戦でメジャー初完封勝利。「素晴らしいなと思います。マリナーズとは今年は（対戦が）ないですけど、また来年やるかもわからないので、楽しみにしたいと思います。「登板も見てないので、なんとも言えませんが、素直に完封すること自体は凄いことだと思います。僕はまだしていないので、いつか出来たらいいなと思っています」と思い描いた。「いい形になりつつあるんじゃないかなという。明日からも楽しみだな、とそういう気持ちにはなるのかなと思います」と次戦を見据えていた。

（盆子原浩二 / Koji Bonkobara）