大谷翔平、今季8度目“猛打賞”も「凄い調子がいいという感じはしない」

「3番・DH」で先発出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
「3番・DH」で先発出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

第4打席では右手1本の技あり二塁打も「1番は反応しないほうがいい」

■レンジャーズ 3-2 エンゼルス(日本時間21日・アーリントン)

 エンゼルスの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、敵地で行われたレンジャーズとのダブルヘッダー第2試合に「3番・DH」で2試合ぶりに先発出場し、今季8度目の“猛打賞”と気を吐いた。第4打席で内角低めのスライダーを右手1本で右翼線に運ぶなど5打数3安打とし、打率は.307に上昇。試合後は「凄い調子がいいという感じはしないですけど、それでもヒットになってくれているのはいい傾向かなと思いますし、もっと勝ちにつながるような打席を多くできればいい」と振り返った。

 4回先頭で迎えた第2打席。自慢の快足を飛ばして三塁内野安打とし、10日(同11日)の敵地・レッドソックス戦から続く連続試合安打を「11」に伸ばした大谷。6回2死ではバークの外角フォーシームをバットの先で拾って中前安打として3試合連続、今季32度目のマルチ安打をマークした。

 さらに、0-2で迎えた8回2死一塁の第4打席では3番手右腕ケリーの内角低めのスライダーに反応。見逃せば、ボール球だったが、反応して右手1本、ヘルメットを飛ばしながらも、右翼線へ運んだ。一塁走者・フレッチャーが生還する適時二塁打。反撃の口火を切るタイムリーで、11日(同12日)の敵地・レッドソックス戦以来の3安打となった。

 チームは延長戦の末にサヨナラ負けを喫し、3安打した大谷自身も「負けたのでもちろん悔しいですし、なかなかこう初めての対戦のピッチャーでしたけど、なかなか繋がらなかったなと思いました」と淡々。難しいボールを打っての適時二塁打については「2ストライクでも見送れればいいと思いますけど、反応していいところに飛んでくれたなと思います。何回もやってできるものでもないですし、何回か手を出したらほとんどファールになるようなボールだと思う。1番は反応しないほうがいいと思う」と語った。

 これで11試合連続安打と安打が続いている自身の状態について「いい感じでボールは見れていると思いますし、ある程度ストライクゾーンでなくても打てる雰囲気はあるので、それが、ありつつボール球をしっかり見送れるのが1番確率が高い。今日も間を抜けたりはありましたけど、当たりは決してよくはないので、ボールは見送ってストライクだけ打つ準備ができるのであれば、それが1番いい」と振り返っていた。

 この日は15年9月19日の敵地ツインズ戦以来のダブルヘッダー。大谷は第1試合はスタメンから外れて欠場した。第2試合は5打数3安打と活躍し、今季の成績を323打数99安打16本塁打53打点とし、打率は.307に上昇。メジャー初のシーズン100安打に王手をかけた。

(Full-Count編集部)

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