調布リトルはオランダに敗れて世界一ならず「シモンズはオオタニに自慢できる」

エンゼルス・大谷翔平とアンドレルトン・シモンズ【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平とアンドレルトン・シモンズ【写真:Getty Images】

シモンズの母国、オランダ代表キュラソーが世界一「小さな島を代表できることはいつだって最高なこと」

 リトルリーグ世界選手権ワールドシリーズで、日本代表として参加している調布リトル(東京)はオランダ代表のキュラソーと対戦し、4-5で惜敗し、世界一はならなかった。米メディアではエンゼルスの大谷翔平投手とキュラソー出身のアンドレルトン・シモンズ内野手との“チーム内代理戦争”として注目。「シモンズは昨季の新人王に自慢できる」と報じている。

「アンドレルトン・シモンズは母国のリトルリーグワールドシリーズ優勝を誇りに思う」と特集したのは地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」だった。

 24日(日本時間25日)の敵地ミニッツメード・パークで行われたアストロズ戦の前にブルペンで投球練習を終えた大谷。クラブハウスに戻るとシモンズの携帯電話に「おめでとう」と英語でメッセージを送ったという。シモンズは大谷からの祝福に大きな笑顔を浮かべたという。

 このやり取りの2時間前、米ペンシルベニア州ウィリアムズポートで行われたリトルリーグ世界選手権でオランダ代表キュラソーが日本代表の調布を下した。シモンズはエンゼルスのチーム内での母国対決を制した格好となり、記事では「この大会の優勝でエンゼルスのゴールドグラブ賞遊撃手は昨季のア・リーグ新人王に自慢できることになった」と報じている。

 毎年オフにカリブ海に浮かぶキュラソーの自宅に戻り、子供相手にクリニックを開催しているシモンズ。キュラソーはドジャースのケンリー・ジャンセン投手らさまざまな実力者を輩出。オランダはキュラソーの影響で野球強国としても知られているが、シモンズはリトルリーグ世界大会出場経験はない。

「自分は実力不足だったんだ」と冗談めかしたシモンズだが、「子供の頃はあのステージに立つのが夢だった。今ではもっと現実的なものになっている」と母国の子供たちのレベルアップに手応えを示していたという。

「国際大会に出場することを喜んでいるとみんな思う。リトルリーグワールドシリーズで優勝できたし、我々はワールド・ベースボール・クラシックでもいい仕事を続けている。メジャーでも活躍している選手もいる。これからもっと逸材も出てくる。小さな島を代表できることはいつだって最高なことなんだ」

 小さな後輩たちの栄光に、シモンズは胸を張っていたという。

(Full-Count編集部)

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