菊池雄星が感じた田中将大が勝てるワケ「必要なものを勉強させてもらった」

ヤンキース戦に先発したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】
ヤンキース戦に先発したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

初の投げ合いで田中は日本人初となる6年連続2桁勝利を達成

■ヤンキース 7-0 マリナーズ(日本時間28日・シアトル)

 マリナーズの菊池雄星投手は27日(日本時間28日)、本拠地ヤンキース戦に先発し、今季9敗目を喫した。田中将大投手と日米通じて初の投げ合いとなったが、4回8安打5失点で降板。チームも敗れ、試合後は「もっと長いイニングを投げたかったですし、試合にも勝ちたかったです」と肩を落とした。

 菊池は9敗目を喫することになった一方で、田中は勝利投手となり、日本人初の6年連続2桁勝利を達成した。日米通じて初の投げ合いとなった一戦で、日本人初となる偉業を成し遂げた先輩右腕に対し、菊池は感じ取る部分があったようだ。

 試合後、田中の投球について問われると「試合中は僕自身のことに精一杯でしたけど…」と前置きしながら、「とにかくコントロールというか、全体的なバランス、コントロールだったりとか、本当に僕自身がこれから勝つために必要なものを勉強させてもらいました」と、田中の投球からメジャーで勝ちを積み重ねるために必要なことを感じ取ったという。

「やっぱりこういうチームを相手に結果を残してこそ、自分の成績も伸びてくると思う。まだまだ足りないことは多いですけど、今日感じたことを残りの試合で生かしていけるように、この1試合を無駄にすることなくやりたいと思います」と語った菊池。メジャー1年目のシーズンも残り1か月。この日の敗戦も糧にして、成長を目指していく。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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