ハム公文が日本新のデビュー165戦無敗…投手コーチが見る巨人高木との共通点

日本ハム・公文克彦【写真:石川加奈子】
日本ハム・公文克彦【写真:石川加奈子】

高木の記録を抜いて日本新記録、高橋コーチ「仕事ができているということ」

■西武 5-2 日本ハム(29日・帯広)

 日本ハムの公文克彦投手が29日、帯広での西武戦に登板。デビューからの連続試合無敗記録を「165」に伸ばし、日本新記録を樹立した。

 2点を追う7回に2番手で登板し、秋山を投ゴロ、源田をスライダーで見逃し三振、森を直球で空振り三振と左の好打者を3人斬りした。

 巨人の高木京介投手が持っていた日本記録に並んだ27日の西武戦(釧路)では1回1/3を投げて2安打3失点と不本意な投球だっただけに「この間と違って3人で抑えらて良かった」とホッと息をついた。

 プロ7年で積み上げた無敗記録。今季チーム2位の52試合登板とフル回転する左腕は「今年も何回も負けそうになったことがあったけど、野手の方に助けられているので」とチームメートに感謝した。

 現役時代に同じリリーフ左腕として272試合に登板した高橋憲幸投手コーチは「ピッチャーは十人十色でいろんなタイプがいるけれど、負けていないというのはあいつらしい」と祝福した。高く評価しているのはメンタル面だ。「淡々と仕事できるのがいい。これだけ出て、試合が左右される場面でもいって、無敗というのはしっかり仕事ができているということ。点を取られてもカバーしてもらえるというのも、持っているものがある」と一目置く。その上で「あまり長いイニングを投げない。ピンポイントでいく職人」と巨人・高木との共通点を見出した。

 高橋投手コーチは「ピッチャーは打たれたら傷になる。その傷薬を見つけられるのもマウンド」と言う。その言葉を借りれば、27日の3失点で受けた傷をこの日の左打者3人斬りで癒した公文。「0点なら負けることはないので、毎試合0点を意識していきたいです。抑えることだけ意識すれば、記録が伸びるのかなと思います」とさなる記録更新へ力強かった。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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