高校野球で導入への声あがる「球数制限」 30日開幕のU-18W杯ではどうなる?

侍ジャパンU-18代表の星稜・奥川恭伸(左)と大船渡・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
侍ジャパンU-18代表の星稜・奥川恭伸(左)と大船渡・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

韓国・機帳で開幕するU-18W杯での球数制限のルールは…

 高校野球の世界で、昨今導入に向けた声が上がり始めている投手の「投球制限」。未来ある若者たちの故障を予防するための方策として、1試合あたりの投球数や大会期間中の登板間隔などをルールによって管理しよう、というものだ。

 2018年末に新潟県高校野球連盟が春季大会で試験的に、球数制限を導入することを発表して大きなニュースとなった。最終的にはこれは先送りとなったものの、日本高野連が有識者会議を設置し、今後の導入に向けた議論を重ねることとなっている。

 若者たちの故障を予防する目的の「球数制限」だが、国際大会では以前から導入されており、佐々木朗希投手や奥川恭伸投手らで注目を集める侍ジャパン高校代表が参加する「第29回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」でもルールとして設定されている。

 では、30日に韓国・機帳(きじゃん)で開幕する、この「第29回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」での「球数制限」は、どのように運用されているのだろうか。大会レギュレーションでが、以下のように定められている。

 U-18ワールドカップでは、投手が投じた投球数によって、休養日を与えることが義務化されている。1球から49球までは休養日なしで連投が可能だが、50球から104球では1日、そして1日で許される最多投球数の105球に達した場合(対戦中の打者までは投球可能)には、その後4日間の休養を与えなければならないと決められている。

 今大会、初の世界一を目指す侍ジャパン高校代表は佐々木や奥川をはじめて9人の投手を選出し、内野手登録の石川と遠藤も投手として起用するプランがある。この11人をどうやって起用していくか。この球数のことも考慮しつつ、永田裕治監督ら首脳陣は投手起用を行なっていくことになる。

(Full-Count編集部)

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