【U-18W杯】日本、8回2死から一挙4得点で大逆転 格下スペインに大苦戦もヒヤヒヤ白星発進

初戦を4-2で勝利した侍ジャパンU-18代表【写真:荒川祐史】
初戦を4-2で勝利した侍ジャパンU-18代表【写真:荒川祐史】

世界ランク26位の相手に7回まで無得点も…8回に韮澤&石川&遠藤の3連続適時打で一挙4得点

■日本 4-2 スペイン(30日・機張)

 韓国・機張(きじゃん)で行われている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(全試合テレビ朝日系列・BS朝日・AbemaTVで放送)が30日、開幕した。侍ジャパン高校日本代表は初戦のスペイン戦に4-2で逆転勝ち。世界ランキング26位の相手に7回まで2点のリードを許す苦しい展開だったが、8回に試合をひっくり返し、ヒヤヒヤの白星発進となった。

 両チーム無得点で迎えた4回。日本の先発・池田は先頭のファングリーケンに右前打を許すと、2死一塁からゴンザレスに三塁内野安打を浴び一、二塁のピンチを背負う。ここでフェルナンデスが放った右翼への飛球が風にも乗って右越え三塁打となり2人の走者が生還。2点を失った。

 日本はその裏、先頭の森が四球を選び坂下の犠打などで2死二塁のチャンスを作るが、石川の放った左翼への大飛球も風に押し戻され左飛に。5回も1死から熊田が四球で出塁したものの、続く武岡の打席で二盗に失敗しチャンスを潰した。

 2点を追う7回も先頭・韮澤の右前打、2死から熊田が四球を選び2死一、二塁の好機を作ったが、武岡の放った左中間への当たりをスペインの左翼手がダイビングキャッチで好捕し得点できず。打線にあと一本が出ずに7回まで無得点に抑えられた。

 しかし、ピッチャーが2番手ヘルナンデスに代わった8回、1死から宮城が内野安打で出塁し、相手の悪送球などもあり2死一、二塁とチャンスを作ると、韮澤の中前適時打で1点を返す。さらに、4番・石川が三塁線を痛烈に破る左前適時打で同点に追いつくと、遠藤の中前2点適時打で勝ち越し。3連打で試合をひっくり返した。

 先発の池田は5回を投げ4安打2失点、毎回6奪三振の力投を見せ降板。6回から2番手で登板した前は3回1安打無失点の好投を見せ、9回は飯塚が締めて勝利した。

 スペイン先発の右腕ルナが投じる130キロ中盤の直球、カーブ、チェンジアップなど緩急を使った投球に7回2安打無失点に封じられた日本打線だが、終盤8回に一気に逆転。スペインはオープニングラウンドのグループBで世界ランキング最下位の格下で、まさかの大苦戦となったが、最後に底力を見せた日本が白星スタートを切った。

U-18W杯のオープニングラウンド試合日程は以下の通り(※全試合BS朝日・AbemaTVで放送予定)。

8月30日(金)12時~ 日本vsスペイン
8月31日(土)12時~ 日本vs南アフリカ
9月1日(日)18時~ 日本vsアメリカ
9月2日(月)18時~ 日本vs台湾
9月3日(火)18時~ 日本vsパナマ

【動画】格下スペイン相手にヒヤヒヤ白星発進 侍U-18代表の勝利を呼び込んだ東海大相模・遠藤成の勝ち越し2点適時打

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