鷹、5連敗で止めて首位の座を死守 工藤監督「連敗すれば一気に落ちる」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

武田が6回無失点で5勝目「抑えてくれたのが大きかった」

■ソフトバンク 4-1 西武(1日・メットライフ)

 ソフトバンクは1日、メットライフドームでの西武戦で接戦を制し、首位の座を死守した。先発の武田が6回無失点の好投で5勝目。甲斐野、モイネロ、森の必勝リレーで西武の猛追をかわした。敗れれば首位陥落という試合で、なんとか踏みとどまった。

 5連敗中の暗雲を主砲の一打が切り裂いた。3回に柳田の右中間への7号ソロで先制すると、5回にグラシアルの犠飛、6回に松田宣の26号ソロで細かく得点を重ねた。8回に1点を返されたが、9回にデスパイネの復帰後初となる適時打で1点を追加した。

 投げては先発・武田が西武打線を6回4安打無失点に封じ5勝目。工藤監督は「武田くんが西武打線を抑えてくれたのが大きかった。(西武打線が)真っすぐにタイミング取れていなかった。高谷くんがうまく引き出していいリードをしてくれました」とバッテリーで勝ち取った1勝を称えた。

 8回にはモイネロが無死一、二塁から森に適時二塁打を浴びて1点を失ったが、続く中村をチェンジアップで遊ゴロに。前進守備がピタリとはまったことについて指揮官は「変化球をひっかけそうだというところで、本多コーチが考えてやってくれました。本多コーチのファインプレーですね」と本多内野守備走塁コーチに感謝していた。

 2ゲーム差で迎えた首位攻防戦に2連敗し、負ければ首位陥落となる大事な1戦だったが、接戦をものにして首位の座を死守した。工藤監督は「これからしっかり前を向いて1つずつ戦っていく。今のパ・リーグは連敗すれば(順位が)一気に落ちることもある。目の前の1試合という気持ちを忘れずに戦っていく」と気を引き締めていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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