ド軍本拠地の防護ネットを拡張 前田健太も安堵「ファウルを見てヒヤッとする」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

選手も心を痛める事故が相次ぎ38メートルのネット延長

 これまでファウルボールによる事故が起こっていたドジャースの本拠地ドジャースタジアムだが、安全性の向上を理由に2日(日本時間3日)のロッキーズ戦から防護ネットが拡張された。両軍ダグアウトまでだった防護ネットは134フィート(約38メートル)伸び、両翼ポール近くまで延長。このニュースに前田健太投手も胸をなでおろした。

「安全のためにはいいことですね! いつも球場で見ていてファウルが飛ぶのを見てヒヤッとしますし、球場には子どもや女性も多くいるので。当たってるのを見ると選手も心が痛いと思うので」

 実際にドジャースタジアムでは昨年8月のパドレス戦で、79歳の女性の頭部にファウルボールが直撃、死亡する事故が起きていた。また他球場ではあるが、アストロズ本拠地のミニッツ・メイド・パークでは今年5月、痛烈なライナーのファウルボールが観戦中の4歳の少女に直撃するというアクシデントがあり、ファウルを放ったカブスのアルバート・アルモラJr.外野手はその場で泣き崩れていた。

 さらに6月には再びドジャースタジアムで、コディ・ベリンジャー外野手のファウルボールが女性に直撃し、病院に搬送される事故が再発。米メディアや選手からはスタジアムの保護ネット拡大を求める声が高まっていた。

 打者ではない前田も「家族が来るときも見に来ているときも心配だし。自分が打たれたときもスタンド見てヒヤッとしている」とファウルボールにはかなり神経をとがらせている様子。「サインができる場所は限られてしまうが、ゼロになる訳ではないので。とてもいいことだと思います」と歓迎した。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY