前田健太、なぜいきなり4イニングリリーフ? 指揮官明かす意図「他の選手のため」

3日、リリーフ登板で好投したドジャース・前田健太【写真:AP】
3日、リリーフ登板で好投したドジャース・前田健太【写真:AP】

4日のロッキーズ戦前には通訳を交えて約17分間話し込む

 リリーフに配置転換され、2日(日本時間3日)のロッキーズ戦でいきなり2番手として4回を投げたドジャースの前田健太投手。4点差で迎えた6回からマウンドに上がると、試合終了まで投げぬき、4回4安打5三振3失点で今季初セーブをマークした。

 チーム事情やリリーフ陣が不安定な現状から、プレーオフを見据えた上での首脳陣の決断だが、かねてより前田は先発を希望しており、決して本望ではないはず。この4イニングリリーフにより、今季の投球回は142回に。新たにイニング数に応じたボーナス25万ドル(約2657万円)が加算されたものの、残り22試合で先発する可能性は限りなく低くなった。

 前回先発した8月28日(同29日)のパドレス戦から中4日でのリリーフ起用となったロッキーズ戦から一夜明けた3日(同4日)の同戦前、デーブ・ロバーツ監督は前田の救援配置転換と、いきなりの4イニングリリーフについて、改めて意図を語った。

 2017年のポストシーズンでも救援に配置転換された前田。ロバーツ監督はこの日「ブルペンの状況により、ケンタは昨日4イニング投げた。ブルペンに7人いるが、(前日の試合で)ダスティン(メイ)が怪我をして早く降板したため、次の数試合に向け、イニングをカバーする必要があった」と説明した。

 前回先発のパドレス戦から中4日空いており「ケンタが一番フレッシュだった。他の選手のために、彼はブルペンから素晴らしい仕事をしてくれた。3日休みを与えてから、投げてもらうことになると思う」と語ったロバーツ監督。1日(同2日)のダイヤモンドバックス戦で延長11回を戦い、9人の投手を注ぎ込んでいただけに、日本人右腕のロングリリーフに感謝。この日の試合前練習後、ロバーツ監督は通訳を交えて約17分間、前田と話し込んでいた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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